皆さんがアルバイトや仕事を決める基準てどこにありますか?
自分は「仲の良い友達がいるところ」または「仲の良い友達と入れるところ」かつ「感覚的に嫌な感じがしないところ」です。
そもそも前評判で「あそこの店長だるいからやめた方がいいよ」とかそういう意見が聞こえてくるところにはアルバイトをしに行きません。
また、教職を目指す学生のバイト先の定番として"塾講師”とか"家庭教師が”あると思うのですが、どうしても塾や家庭教師には心が躍りません。
なんか勉強を教えるってイメージで、、、自分には合っていないなと、まぁ実際に体験をしたことがないので感覚的にですが。
"友達がいるところ”という条件は、基本的に自分は友達がすきで、ちょっとめんどくさい仕事があったとしても友達と一緒になら何とか楽しんでできるからです。
あと、アルバイトが始まってから1ヶ月~3か月ぐらいが一番しんどい導入の期間なのですが、そこに知り合いがいないとなると自分にはちょっときつい、、、
まぁ、そこで作ってしまえばそれで済むことなんですけどね。
他にもできれば賄いがあればいいとか、できればよく利用するお店で割引が効くとかいう条件もありますが、主には最初に紹介した2つです。
ここで、1番のポイントをお話するのですが、仕事を探す条件の中に時給が高いとかお金に関することは一切入ってこないということです。
この本には、上の世代の方を「乾いている世代」、下の世代の方を「乾けない世代」と表現しています。
何が乾いているのかというと、上の世代の方の時代は「仕事でいい成績をおさめ、何かを達成すれば、今までできなかった海外旅行や会員制バーのVIPルームに入れたり、そういうご褒美がもらえるようになる」と書いてあります。
つまり、お金を稼ぐことで今まで満たされていなかった欲を満たすことができるようになるという事です。その欲が満たされていないことを「乾いている」と表現し、それがモチベーションになっていることを述べています。
逆に乾けない世代はどうなのか?乾けない世代は「何もなかった時代」を知らないといいます。生まれた時から冷蔵庫やテレビがあり、いまやスマホ1つでなんでもできてしまう時代です。
つまり、簡単に自分の欲を満たせてしまうので、「無いものを勝ち得るために我慢する」という上の世代の方の感覚が理解できないのです。
そして、この本の中で書かれている1文に私は非常に共感しました。
「確かに、何か大きなことを『達成』して飲む極上のワインは美味しいかもしれない。でも、『達成』する前に飲んでも良くない・・・・・?てか、友達とサイゼリアのワイン(マグナム)で気楽に乾杯するほうが楽しいんだけど」
本当にその通りだと思いました。
仕事をする上での魅力としてお金はもはや最下層にあるといっても過言ではないのではないでしょうか?
自分のように"人”を仕事の魅力として感じている人もいれば、"やりがい”を魅力として感じている人もいます。
コーヒーチェーン店のトップを走り続ける企業であるスターバックスコーヒーは
"人々の心を豊かで活力あるものにするために
ひとりのお客様、いっぱいのコーヒー、そしてひとつのコミュニティから”
を企業理念に据えて、お客様の居場所を提供するというミッションを与えられ、さらに自らも成長することを求められています。
また、環境に配慮して紙ストローを採用したり、コーヒー農家とのフェアトレードを行っていることを公表したりとたくさんの方に満足してもらえるような仕組み作りをしています。
「お客様に喜んでもらうのが嬉しい」「自分が成長できている感覚が嬉しい」「社会に貢献している」というパートナー(スタバでは店員さんのことをパートナーと言うらしいです)のやりがいは間違いなくスタバの魅力につながっています。
スタバでは、自分のスキルに応じて昇級する制度もあるそうですが、スタバで働いている人の中で「時給が上がるから」といって昇級を望むパートナーは少ないでしょう。
働く上で、人々が大切にしているのはお金ではなくそれ以外の何かだという事が最近の流れであることは確かなようです。
「お金のために、、、」とか「自分のために、、、」というのはもはや魅力ではなく、仕事のモチベーションになる人は少ないでしょう。
そもそもお金に関しては最低賃金が決められているので、そこですでに保証はされてますしね。
では、どのような会社にすればアルバイトや社員は入ってきてくれるのでしょうか?
どのような目標にすれば魅力のある会社になるのでしょうか?
『学び合い』で「乾けない世代」の最先端である今の子どもたちに聞いてみれば、とても面白い案がでてきそうですね!