明日の自分へ

高校教員です。朝か夕方に、ほぼ毎日なにか書きます。

学校からの大きなお世話を生徒がどう受け止めるか

「宿題、ちゃんとしてきてや!」

「ブレザーのボタンちゃんと留めて!」

 

といった感じで、生徒を指導することがあります。

 

 

それらは、学校が「生徒のために」と彼らに課していることなのですが

 

もちろん生徒自身はそんなことを感じているはずもなく。

 

 

宿題はやるのめんどくさいし、ボタンも開けてる方がなんかいけてる気がする。

 

 

会社では宿題ではなくノルマが、校則ではなく社内規定があり、

 

これらを守れないとお金はもらえないしクビになることだってあります。

 

 

もちろん、学校でそんなことはないのですが

 

「生徒のために」と思って学校がやっている取り組みが生徒にとっては「大きなお世話」になっているものをよく見かけます。

 

 

やる気がある生徒は宿題なんか出さんくても自分で勉強するし、やる気がないやつは宿題を出さんくても勉強しないし

 

ちゃんとしている感を出して先生にいい子認定されるよりも生徒同士でのいけてる感を優先する子はボタンを開けるし

 

僕はそのように考えているので、特に授業の中で宿題は出さないし、クラスの中でルールもあまり作っていないです。

 

 

でも、宿題とかルールとかの内容よりも、やっぱり課されていることを確実にこなすことや、決められているルールを守ることって社会に出てからも大事なことです。

 

 

彼らがそれらを実行できるようになるために大事なのは、自分にとって「得」であることが理解できるかどうか。

 

 

宿題をやることが直接テストの点や検定の合格につながっていること

 

ルールを守ることで先生からの評価が高まることなど。

 

 

それらを語ってもそんなことはどうでもいいと思う人はいるとは思うのですが

 

少なからず僕の話に耳を貸してくれる生徒もいると思うので

 

その子達を動かすためにも継続して話をし続けたいと思います。