中学校教育で一番厄介だなぁと感じているのは、高校受験です。
高校受験というより、偏差値教育ですかね。
これが一番厄介だなぁと感じています。
この偏差値至上主義が中学校教育の常識になっており、同じ公立の高校にいくならとりあえず選択肢を広げるためにも偏差値の高い高校に行っておこうか、といった常識が、それ以降の子どもの進路を考える妨げになっていると思います。
いい高校に入学しておけば、とりあえずはいい会社に入れる可能性は広がると思います。
いい会社の定義もよくわからないのですが、とりあえずはみんな名前を知っているような大企業で年収と休みもそこそこいいといった感じでしょうか。
しかしそこには、「どんなことを仕事にしたいか」という考えが含まれていないように思います。
本来であれば、高校入学時点でどのような職業に就きたいかを大きく決めておいて、それを基に高校を決めるべきだと思うんです。
数字を扱いたいのであれば商業高校に行けばいいし、車の整備などをしたいのであれば工業高校に行けばいい。
その方が、学習をする過程で無駄なものを省けますし、その分自分の将来にあった事を専門的に学ぶことができます。
自分の将来に関わるような勉強をした方が絶対に楽しいですよね。
でも、ただいい企業に入りたいと偏差値の高い進学校に入学しても、将来の目標はなかなか見つかりません。
そもそもいい企業が何かがあいまいやし、にも関わらずとりあえず勉強ができればいい企業に入れると思っている人が多い気がします。
そういった人は高校や大学の就職活動が始まってからどんな仕事がしたいかを探す羽目になってしまいます。
高校、大学に入ってから就職先を探すって、高校、大学に入る前に就職先を探すよりも選択肢って狭いですよね?
入った大学によって行ける会社って結構決まってしまうんですから。
偏差値教育が一般的になっている以上、上記の事はなかなか逃れられないと思います。
その偏差値教育で勝ち残って東大の上位に行けるような人ならいいですが、偏差値という所で全国の生徒が競っている以上、負ける人もたくさん出てきます。
その結果、先日の共通テストでの悲しい事件も起きてしまうのではないかなと思います。
偏差値なんかよりも、将来どのような仕事に就くのかとか、そのためにどのような事を学べばいいのかとか、社会で生き残っていくためのスキルとかそういったものの方が絶対に大事だと思います。
そうすれば、多くの人がそれぞれの夢や目標に向かって突き進んでいけるため負ける人が減り、たくさんの人が幸せになることができるようになります。
現状ではできることをするしかないのですが、早くこの偏差値教育という常識が廃れ、たくさんの人がそれぞれの幸せを手に入れられる社会が来るといいのになと思います。