明日の自分へ

高校教員です。朝か夕方に、ほぼ毎日なにか書きます。

もうすぐ卒業する3年生の幸せを願って

昨日、最後の3年生の体育の授業がありました。



勤務校の3年生は、最初から『学び合い』が機能する学年でした。



春の時点で「全員が○○できるようになる」という課題を彼らに与えると、すぐに課題に取り組み、早く課題が達成できた生徒はできていない生徒の元に行って一緒に課題をやってあげるという事ができていました。



また、授業の後半に「全員が参加する、全員が楽しいって条件でみんなで試合してな~」って指示をするとすぐにチーム分けが始まって、すぐに試合を始められました。



これって結構難しくて、チーム分けで時間をくってしまって試合の時間をほとんど取ることができないというケースも少なくありません。



でも、彼らはぱっとチームをわけてすぐに試合を始める事ができたんです。



いい子たちやったなぁ、、、。






さて、そんな彼らももうすぐ卒業して高校に進学するわけですが、実際はそこからがスタートなんですよね。



何を目的にして高校に進学するのかというところを考えながら生活してもらいたいなと願っています。



日本ではほとんどの人が高校に進学するので半ば義務教育のようなものになっているわけですが、高校を卒業すれば就職する人も少なくありません。



そこに向かって高校生活をする必要があるのです。



何も考えずに高校、大学と進学してしまえば、学生の期間を伸ばしているだけで日本学生支援機構に借金をして遊ぶだけの生活になってしまいます。





そうならないためには、具体的に自分の将来を考える必要があります。



どんな企業に就職するのか、そのためにはどんな勉強をしてどんな資格を取らないといけないのか、大学に行くならどんな大学に行かないといけないのか、起業したいと考える子がいれば面白いですね。



また、結婚というところを考えても、社会人になってからでは出会いも少なくなると周りの友人がよく言っているのを耳にするので、そのあたりのことも考えていく必要があるのかもしれません。



何も考えず高校生活を楽しむのではなくて、自分の人生プランを具体的に立てて、そこに向かって活動するような高校生活を送ることが自分の将来の幸せに繋がっている事を知ってもらいたいです。





また、なにより今の仲間を大切にしてもらいたいなと思います。



高校に行ったらまた高校の仲間ができるとは思うのですが、そこで何か心苦しいことがあった時、助けてくれるのは中学校時代の仲間です。



LINEするだけでも、話を聞いてもらうだけでも心が落ち着いてくると思います。



僕ら教員は生徒の幸せを心から願っていますが、残念ながら卒業した後は生徒についていくことはできません。



そこで支え合って、助け合っていけるのは仲間です。



高校を卒業した後も、たまーに仲間と集まって飲み会をするような関係になっていれば最高だと思います。







担任ではありませんが、僕が中学校教師として初めて卒業させる生徒。



彼らには幸せになってもらいたいなと心から願っています。