書籍『1兆ドルコーチ』を読んでいます。
1兆ドルコーチとはビル・キャンベルさんの事であり、この人はアップルのスティーブジョブズさんやグーグルのエリックシュミットさんに大きな影響を与えた人であり、ビルさんがどのようにして多くの人を成功に導いたかが書かれている書籍です。
まだ読み終わっていないのですが、ビルさんが何より大事にしているのは人です。書籍にこのように書かれていることからも、いかに人を、部下を大事にしていたかが分かります。
どんな会社の成功を支えるのも、人だ。マネジャーのいちばん大事な仕事は、部下が仕事で実力を発揮し、成長し、発展できるように手を貸すことだ。われわれには成功を望み、大きなことを成し遂げる力を持ち、やる気に満ちて仕事に来る、とびきり優秀な人材がいる。 優秀な人材は、もてるエネルギーを解放し、増幅できる環境こそ成功する。マネジャーは「支援」「敬意」「信頼」を通じて、その環境を生み出すべきだ。
あらゆるマネジャーの最優先課題は、部下のしあわせと成功だ
将来自分の上司がこんな人ならいいなぁ、、、。逆に、自分が上司になったときにはこのような考えの上司になりたいなぁ、、、。
ビルさんが上記のように述べているように、どんな会社を支えているのも人です。Society5.0と呼ばれる時代になり、人がやっていた多くの事を機械ができるように
なりましたが、やはりこの世界は人が支えていることには変わりありません。部下に命令し、それを忠実にこなすだけの仕事はもはや機械の方が得意です。
機械と人間の大きな違いは心です。よって、仕事に関しても人の心の持ちようでパフォーマンスが大きく変わってくることは言うまでもありません。
そこでビルさんは、長い会議の前に「旅の報告」という時間から入り、いきなり堅い話から入ることを防いだようです。この旅の報告で一番大事なのは本気で聞いているかどうか。一見無駄な時間のようですが、このムダと思われる時間を、話している本人が無駄ではないと感じるような聞き方をビルさんは実践したようです。それにより、ぎすぎすした会議もいい雰囲気に変わったそうです。
効率よく動くとか、営業成績を上げるとか、そういったことはもちろん大事なんですが、人が働いている以上人の心を充実させること以上に大切なことは無いはずです。心が充実してこそ100%のパフォーマンスが発揮されます。
こうして人の心を大切にしている会社はスターバックス等たくさんありますので、特に人の上に立つ立場の人、人を動かす立場の人は一度読んでみるといいかもしれませんね。