明日の自分へ

高校教員です。朝か夕方に、ほぼ毎日なにか書きます。

1つめの習慣~主体的である~

今日は、書籍『7つの習慣』についてです。




まず、1つめの習慣「主体的である」についてです。




みなさんは、主体的ですか?



主体的とはただ自分から何かをしようとする事ではなくて、ものごとを主体的に考えられているかという所が大切です。



本書では「インサイド・アウト」と表現しています。



具体的にどういうことかというと


「自分の行動に予測を立てることができなかったから失敗した」

「遅刻したのは自分が家を出るのが遅かったからだ」


と、物事が起きた原因とか結果を自分の事から考えられているかという事です。




逆に


「あの人がああやって言ったから行動したのに失敗した」

「天気が悪かったから遅刻した」



のように、自分以外の事を原因にしてそれが自分に対して影響を与えているという考え方を「アウトサイド・イン」と表現しています。





また、主体的でない人はhave(持つ)、主体的な人はbe(ある)で考えます。



具体的には

「自分が学歴さえ持っていれば・・・」(have)

「自分は賢くあろう」(be)


「もっと部下思いの上司を持っていたら・・・」(have)

「上司の思いを汲み取れる自分であろう」(be)


といった感じです。





主体的な人は自分の内側から外側へ影響の輪を広げていくことができますが、主体的でない人は逆に自分の外側から内側へ影響の輪を狭めてしまうことになります。




「もっと部下思いの上司を持っていればもっと気持ちよく仕事ができるのに」


と考えているだけではもちろん上司を変えることはできません。



そんなネガティブな心境が自分の心をどんどんと蝕み、仕事が楽しくなくなる、続けられなくなるといった負のサイクルが始まってしまいます。




しかし


「上司の思いを汲み取れる自分であろう」


とすると、どうでしょうか?



そうしていればいずれ上司に気に入られ、次は自分が上司に仕事の事についてなにか提案することができたり、上司から自分にアドバイスを求められたりするかもしれません。



そうなれば、自分が影響を与えられる範囲がどんどん広がっていきますよね。





この考え方はアドラー心理学にも似ている所があるなと思うのですが、



アドラー心理学でも変えられない所よりも変えられるところに目を向けますよね。



「この子は○○に原因があるから問題行動を起こすんだな」


と、その子の変えられない過去に目を向けて教育を考えるのではなくて



「この子が問答行動を起こすのは○○という目的があるからなのかな」


と、その子の未来の可能性に目を向けて考えたほうが僕らが手を施す余地がありますよね。





また、主体的な人は、失敗を自分の成長の糧とし、最終的に成功につなげることができます。



失敗したときに自分の行動に目を向け、それを自らの行動で変えようとする姿勢が、未来の成功に繋がります。



逆に、失敗した原因を自分以外の何かに責任転嫁し、自分で何も改善しようとしない人は成長することができません。





結局は、変えられないこと(他者、過去など)に目を向けて嘆いているだけの人生では何も変えられないし、幸せにもなれないんです。



それよりも変えられるもの(自分、未来など)に目を向けてその可能性を信じて行動し、それによって自分以外のものを変えられる影響力を身に付けた方が賢いですよね。



先日、「ある程度の事は無条件に飲み込む方が楽に生きられる」という記事を書きましたが、そのある程度の事って今回の記事で言う「変えられないもの」に値するんだなと考えています。




皆さんもぜひ主体的に、インサイド・アウトのパラダイムで物事を見てみてください。