明日の自分へ

高校教員です。朝か夕方に、ほぼ毎日なにか書きます。

新しい生徒指導提要に関する記事を呼んで

東洋館出版のHPに掲載されている、「生徒指導提要を現場の目線で読む」という記事を読みました。

 

第1回 生徒指導提要を現場の目線で読む

 

 

この記事では

 

・自己指導能力の育成

 

・発達支持的生徒指導

 

を、新しい生徒指導提要のポイントとして挙げていました。

 

 

自己指導能力とは

 

『児童生徒が、深い自己理解に基づき、「何をしたいのか」、「何をするべきか」、主体的に問題や課題を発見し、自己の目標を選択・設定して、この目標の達成のため、自発的、自律的、かつ、他者の主体性を尊重しながら、自らの行動を決断し、実行する力』

 

と定義されているそうです。

 

 

また、自己指導能力の育成について

 

自己指導能力の獲得・育成のために、まずは「児童自身が自己の目標を選択して、実行できる」ような授業の場面をつくる必要があると思います。

 

と、書かれてありました。

 

 

発達支持的生徒指導については

 

生徒指導というと、私は未だに「何か悪い部分を直す」というイメージがありますが、p.20には『教職員は、児童生徒の「個性の発見とよさの可能性の伸長と社会的資質・能力の発達を支える」ように働きかけます。』とあります。つまり、発達支持的生徒指導は、児童生徒の発達を教職員が支える形であり、上記のイメージとは全く異なるものとわかりました。

 

 

と書かれてありました。

 

 

 

 

簡単にまとめると、生徒が自分で考えて行動できるようになるように、教師は生徒の成長をささえていきましょうねってことですね。

 

 

何か生徒に問題があったとき、教師はそれを教師の力で正そうとすることが多いです。

 

 

しかし、それで一時的に問題が解決できたとしても、いつか僕ら教員は彼らに手を施せなくなります。

 

 

彼らはもうすぐクラス替えがあり、もちろん担任の先生も変わります。

 

 

その後、大学に行き、就職し、転職し、次々と色んな集団に向かっていくことになります。

 

 

そんな中で、彼らは生き残っていかないといけない。

 

 

だからこそ、彼らに必要なのは主体的に行動できるようになる力、他者とうまくやっていく力、生徒指導提要の言葉でいうと「自己指導能力」が必要になってくるのだと思います。

 

 

それを育んでいくためには、普段の授業から生徒が自分で目標を決め、そこに向かって他者と協力しながら取り組んでいくような活動が必要なんだと思います。

 

 

そのために僕らがやるべきなのは、彼らの問題を矯正することではなく、彼らが主体的に動くことができる環境を用意し、活動をサポートすることだと思います。

 

 

そんな教育が自分にできているのかを、改めて考え直すことができる記事でした。