明日の自分へ

高校教員です。朝か夕方に、ほぼ毎日なにか書きます。

学校の根強い文化が挑戦することを阻害している

心理的安全性って言葉、ご存じですか?

心理的安全性が高い状態というのは「職場で誰に発言しても、拒絶されず、罰も与えられないという安心感がある状態」です。


Googleがこの心理的安全性という概念を取り入れて運営している事が有名ですが、僕もこの考え方には注目しています。


心理的安全性が低いと

「これ、絶対にこうやと思うんやけどそんなこと言うたら生意気やと思われるかな」
「これやってみたいんやけど、誰かに否定されてしまうかな」

といった事を考えてしまい、なかなか自分が考えている発言や行動ができなくなってしまいます。


こうなってしまう理由としては、人間関係による課題が自分の行動を阻害してしまっていることにあります。

上記の2つにしても、「誰かにどう思われるか」という考え方をしてしまい、本来生産的である可能性が高い言動を制限してしまっています。

ある会社ではそれがエスカレートして、「上司取扱いマニュアル」なるものが作成されたのだとか・・・

そのマニュアルを作る力を仕事に向けることができればどれだけ生産的か。



心理的安全性には4つの因子があるそうです。

①話しやすさ
②助け合い
③挑戦
④新奇歓迎

学校現場の事を考えると、③と④が低いなと感じます。

①と②に関して言えば、職員室は(少なくとも僕の職場は)開放的で、誰とでも話しやすいし、何なら世間話とかも結構していますし、困ったことを「分からないから教えて」と言いやすい環境だと感じています。

僕自身どれだけ周りの先生方に助けられているか・・・


しかし、③と④はちょっとかけているなと感じています。

これは職場とかの話ではなく、この教育業界全体がそう言えるのではないかと思います。

教育業界は、「今までこうやってきたから」とか「こういう経験をしたから」とか「普通こうだから」という経験や歴史から来る文化が強力で、新しい何かが入り込む余地が非常に少ないなと感じています。

だから、タブレットを導入しても今までと対して授業は変わらないし、学習指導要領をいくら変えたとしても現場は何も変わらないんです。

そんな形式的な所ではなくて、学校の文化を変革する何かが必要です。

それも、1つ1つの現場レベルではなく、学校という概念が変わるぐらいの何かが必要不可欠だと思います。



本の学校は優秀な先生方が多いからこそ成り立っている事は事実です。だから、そんな先生方がもっともっといいパフォーマンスが出せるような環境づくりをしていく必要があるなと思いました。