明日の自分へ

高校教員です。朝か夕方に、ほぼ毎日なにか書きます。

「生徒」ではない彼女らの姿

うちの学校では、長期的に連携しているホテルに研修に行って、一泊22食のプランを高校生だけで運営するというものがあります。

 

 

その研修に行っているのが僕のクラスのコースの子で

 

僕も奥さんと2人で宿泊に行きました。

 

 

クラスの生徒がホテルを運営しているということで、どんな感じだろうとドキドキしながらフロントに行きましたが

 

さすが一杯研修しているだけあって、話し方や接し方が「生徒」という感じではなく、「ホテルのフロントの人」と言われても差し支えないような感じでした。

 

 

普段の彼女らとは学校の中だけの付き合いで、「教員」と「生徒」という関係でなんなら休み時間に馬鹿話をしたりもする関係なのですが

 

その1日だけは完全に(とはいえやっぱり「担任が来た!」感は少しありましたが)「客」と「ホテルマン」という関係でした。

 

 

本の学校では、中学校で1週間程度職業体験をする行事がありますが

 

そういったものではなく、長期的にホテルに入っているだけあって

 

本当にいい体験をさせてもらってるんだなと彼女らに対して羨ましささえ感じました。

 

 

ドイツでは「働きながら学べる」というデュアルシステムなるものがあるそうですが

 

日本でももっともっとそれが広がればいいのにと考えています。。

 

 

結局、中学時代の職業体験がどのくらい今の人生で役立っているのかと言われると、、、ですよね。

 

 

じゃくて、体験、というか研修した内容がもっともっと働き出してからも活かされるような仕組みを構築するべきなんじゃないかって思います。

 

 

そんな意味で、彼女らは「お客様をおもてなしする」ということがどういう事かを身をもって感じることができたんじゃないかなって思っています。

 

 

学校が始まればまた「生徒」に戻るわけですが

 

「ホテルマン」としてがんばってきた経験が彼女らを支えてくれるといいなと願っています。

 

 

さて、2週間後には期末テスト。

 

 

「生徒」として踏ん張る期間。

 

 

担任は応援してます。