阪急電車 有川浩

有川浩さんの『阪急電車』を読みました。



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阪急電車 (幻冬舎文庫) https://www.amazon.co.jp/dp/4344415132/ref=cm_sw_r_apan_glt_i_KQZZYCYP6G2T4JDY9EB8



阪急電車は神戸出身の僕からすると割と身近なもので、それが小説になっているという事で気になって読みました。



この小説では、その中でも今津線というちょっとマイナーな路線を主人公にした物語です。





僕は高校も、大学も徒歩通学でした。


県外の学校に進学したため学校の寮に入っていました。


寮が学校の敷地内にあるから、徒歩通学も何もないですね、、、


だから、電車通学の人とか、電車で通勤している人とかを見るとちょっとうらやましかったりします。




さて、電車って僕にとってはただの移動手段だったんですね。



上越に来てからは電車より車の方が多いのですが、神戸にいるときの移動はだいたいは電車。



特に三宮とかの市街地に行くときは道が狭かったりコインパーキングが高かったりするので、電車を使うことが多いです。



そんな電車で何をして過ごすのかというと、スマホをいじったり、本を読んだり、音楽を聞いたりとだいたいみんながしているような時間のつぶし方をしています。



そうやって電車の中で自分の世界にどっぷりつかる派の僕の周りで、いろんな物語が繰り広げられていたのかと思うと、次に電車に乗るのが少し楽しみになりました。





かといって今回の小説のように

結婚式のに真っ白なドレスを着ていって主役を呪うようなことをする人や

後から来る友達の席を鞄で取っていたらおっちゃんに電車の中で怒鳴られる人とか


同じ大学の同い年の人と会っていきなり恋が始まることとか



そんな極端なドラマがしょっちゅうあることはないと思いますが、友達との約束で乗っている人、会社の面接で会場に行こうとしている人、休みで実家に帰ろうとしている人など電車に乗っている人たちはそれぞれ電車に乗っている目的があります。



要するに、乗っている人の人数だけ物語があります。



電車に乗っている人が何を思っているのか、これから何が待ち受けているのか、電車に乗る前に起きたことを反芻してどのように感じているのか。



電車の移動って、ただひとを移動させてるだけじゃなくて、いろんなものを乗せて走っているんだなと思いました。




また、今回の小説で面白いと感じた所は、登場人物がちょっとずつ影響を受け合って自分の人生が変わっているという点です。


何にも知らない人の会話を聞いていて、まるで自分に向けられている言葉のように聞こえたり、その人の生き方とか考え方に惹かれたり。


実は自分の知らない所で誰かに影響を与えてたりするんかな。




次に電車に乗るときは、イヤホンを外して乗ってみようかな。