人間は言葉を使ってコミュニケーションを取ることが多いですが、言葉以外にも身振り手振りや表情、最近では文字を使ってのコミュニケーションも増えました。
中でも、アイコンタクトによるコミュニケーションは重要だと思っています。
トランザクティブ・メモリー(集団の中で誰が何を知っているかをどれだけしっているかという指標)は、顔を突き合わせてのコミュニケーションによって向上していくことが明らかになっていますし、言葉をつかえない状況でアイコンタクトによって相手に何かを伝える事もしますよね。
最近、オンラインで何人かで話をする機会があったのですが、オンラインって話出しが難しかったりしないですか?
話し始めると誰かと会話がかぶってしまったり、逆になかなか誰も話し始めなかったりと。
それが起きる原因って、まさにアイコンタクトによるコミュニケーションができないからだと思うんです。
通常の会話であれば、話をする人の方向を向いたり、自分の話が誰かが話し始めるのとかぶらないようにきょろきょろしたりと実は知らないところで人間は気を使っているみたいです。
それによって、スムーズに会話ができていたのですが、オンラインになると画面上に複数の顔があり、誰かの画面をピン止めしたり話をしている人にスポットを当てたりすることぐらいはできますが、アイコンタクトは使えません。
結果、会話がぎこちなくなってしまいます。
現代は、リモートワークやオンライン授業という言葉が主流になり、オンライン上でコミュニケーションを取ることも当たり前になってきました。
しかし、それは実際に会って話すのとはまた勝手が違います。
これからもっともっと社会はオンライン化が進む可能性がありますが、その中で生きていくにはオンライン上のコミュニケーションと実際にあってのコミュニケーションの両方を鍛えておく必要があるのかもしれません。