先日、企業の方が学年に向けて講演をしてくださいました。
大学に行きたい人、専門学校に行きたい人、就職をしたい人はそれぞれどんなことをしたらいいのかとか、どうやって大学や企業を選べばいいのかとか。
しゃべり方とかしぐさとか、身振り手振りとかもう生徒を引き付けるようなプレゼンの仕方を企業の方がしていて、おまけにその講和を聞きながら一生懸命メモを取る新人社員さんもいたりして「このひと、会社の中でカリスマなんやろうなぁ、、、」とか思いながら講演を聞いていました。
話の内容を聞いていても企業の方は学校教育の事をよく勉強されていて「知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体性・協調性」という言葉もちりばめながら話をしていました。
すごいなぁ。
そんな企業の方のお話には、教員や文科省にとって耳がいたくなるようなお話もありました
「因数分解なんて使わない。けど、みなさんが生きたい大学、企業に行こうと思ったら成績は必ず必要になってくる。」
「古文を日常生活で使う事はまずないけど、自分を成長させる能力、自分で考える能力、そしてチームワークは必ず必要になる。そんな力をつけるためにも一生懸命勉強してください」
「偏差値で大学を決めないように。自分が本当にやりたいことを考えたうえで大学や学部、学科を決めてください。」
学校の先生に失礼ながらも、多分企業の方も最大限気を遣って話して下さったんやろうなぁ、、、。
そのお話を聞いた先生方がどういう気持ちになったのかはもちろん人によると思うのですが、少なくとも僕は「よくぞ言ってくれた!」と思っていました。
今僕が見ている1年生も、早くて2年後には社会に出ていきます。
そんな彼らが社会で活躍していくために、生徒は何のために学校に来て勉強しているのか
それは僕ら教員は真剣に考えていく必要があるなと改めて考えました。
企業の方は、経産省の言葉を使って社会で必要なものは
①前に踏み出す力
②考え抜く力
③チームで働く力
の3つだとおっしゃいました。
この3つは社会人基礎力と言います。
それらが身についているかどうかで、彼らの就活も大きく変わってくると思います。
「会社からふるいにかけられる側」の人間になるか、「会社を選ぶ側の人間になるか」
もちろん後者であるべきですので、そんな生徒を育てられるような教育をしていきたいなと思います。