『AI vs 教科書が読めない子どもたち』という本を読んでいます。
まだ、第2章を読み終えたばかりなのですが、この本に書いているように僕はAIに対して過剰な期待をしていたようです。
まず、AI含めコンピュータはただの計算機に過ぎず、また数学でできる事は「論理」「確率」「統計」とこの3つだけだそうです。
最近は「ディープラーニング」という言葉も非常にメジャーな言葉となりましたが、私自身もこのディープラーニングを「AIが人間みたいに勝手に学習する事」とか「機会が知能を持つこと」とかそんな感覚で認識していました。
しかしそれは間違いで、AIが学習していくといっても今までのデータやすでに行われたことのデータを蓄積して、論理・確率・統計の作業をしているだけだという事です。
だから、AIはただ記憶するとか、ある文字列を見つけるとかそういった事は得意なのですが、記憶したものをどう活かすかとか、文字列の意味を理解する(その意味を元々人間が入力していれば別ですが)とかそういった事は出来ないんです。
AIは東大に入れるのか?というプロジェクトが一時話題になりましたが、英語や国語の長文問題とかグラフを読み取る問題は壊滅的だったそうですし、そもそも問題文の意味を理解することができなければ答えることもままなりません。
AIが人間の能力を超えるような「シンギュラリティ」という概念も登場しましたが、残念ながらその未来は来ないそうです。AIには限界があるので。
つまり、AIがいくら発達したからと言って、それを使いこなすのは人間だという事です。
AIはただの計算機に過ぎず、論理・確率・統計しかできない。また、文字列などに対して自ら意味を理解することができない。
ということは、にんげんでいう阿吽の呼吸とか、常識とか、人間同士の温かみとかそういった事はAIにはわかりません。
裏を返せば、そういった事を含まない事であれば、AIにだってできるはずです。AIが仕事を代替した方が効率アップも望めますし、人件費の削減にもなります。
では、そういったことができる人間はどのくらいいるのでしょうか?そういった事ができる教育を僕らはすることができるのでしょうか?
第3章以降にこのことが書かれてるんでしょうね、、、。
とりあえず、まだ半分ぐらいですが自分の頭の整理のためにも一度文字に残しました。
このまま読み進めます。