実は心に熱いものを持っているライオンズファンの彼

大学院に入った初日、同じコースに特に知り合いがいるわけでもなく、入学式やガイダンスを一人で黙々と受けていました。そこで、たまたま隣にいた西川研究室志望のやつに声をかけられ、新潟では有名な高田公園(現在は高田城址公園)の観桜会に半強制的に連れていかれました。

 

今回は、その時にいた1人の人間のお話。

 

彼は最初はどちらかというとその花見に行ったメンバーの中では寡黙なイメージで、しかもイケメンだったので「モテるんやろうなぁ」と思いながら見ていました。その花見はまぁまぁ大人数で行っており、グループみんな結構はしゃいでいたのですが、僕と彼はそのはしゃぎっぷりを後ろで見ていました。

 

しかし、たまーに彼がボソッと言葉を発します。誰かに聞こえるか、聞こえないかぐらいの絶妙なトーンで。それがいちいち面白い。そこで僕は「彼とは仲良くなりたい!!!」そう思いました。まぁふたを開けてみると「彼とは仲良くなりたい!!!」と気合いを入れるまでもなく仲良くなることができたのですが。

 

ある日、いちいちいろんな事にツッコミを入れているものの、実はあまり面白いことを言っていない人を見つけます。しかし、周りの人は笑っています。「あれ、面白いんかなぁ、、、。」自称面白くない方の関西人である僕がそんな事を言う権利はないのですが、面白くないのに関西人プライドを貫いて手を緩めない関西人が一番見てて辛いことを僕は知っています。

 

僕はイケメンの彼に思い切って言ってみました。「あれ、面白いんかなぁ、、、。」すると彼は「よく言ってくれた!!!」と同意してくれました。その同意がなぜかうれしくてうれしくて。

 

彼は、奨学金を借りていたり、数学の免許を取り増ししたりと大学院での境遇も似ていたので学校でもよく一緒にいました。すると、彼らしさが本性を表します。

 

奨学金の手続きは遅れる。数学の時間に教室を抜け出して寮にはんこを取りに帰る。取りに行ったときには持っていなかった傘を持っていたので「それはばれるやろ」というと「大丈夫っしょ(笑)」と返してくるあたり。しかもスーパー面食い。

 

いろんなところで抜けている彼でしたが、その偽らない性格と、友達のことを大切にしている姿が本当に「いい奴だなぁ」と思いました。

 

イケメン君と同じ研究室の楽天ファン君の事をいじりながもずっと気にかけていたり、研究室でもゼミ長として頑張っていたり。尊敬できるところもたくさんありました。

 

もう一人、ずっと一緒にいたピアスの仲間がいたのですが、そいつと一緒に夜な夜な僕の部屋で彼とはお酒を飲んだり映画を見たりしました。それがメチャクチャ心地よくて。あの日々があったから僕の大学院人生は充実したものになりました。

 

情熱とか、そういった言葉が似合わない彼が最後に僕に渡した手紙は、ワードセンスにあふれた彼らしさがちりばめられた手紙でしたが、その中には僕に対しての感謝の思いが綴られていました。いつも冗談交じりで話をしていた彼から渡されたその手紙を読んだときは、少し目頭が熱くなりました。実は心に熱いものを持っているんだなぁ。

 

僕こそ彼には感謝しています。彼がいなければこんなに充実した大学院生活は送れていなかった。彼との何気ない野球の話とか世間話とかが本当に心地よかった。途中からなんで取っているかわからなかった数学の免許も彼がいたからこそ最後まで頑張ることができた。

 

関東に行ってしまう彼とはなかなか会う事はできないかもしれませんが、またいつか「今年の西武、強かったなぁ。まぁ、ロッテの方が強いけど。」と話ができる日を楽しみにしながら、お互いそれぞれの地で頑張りましょう。

 

ひとまず、いままでありがとう。これからもよろしく。