明日の自分へ

高校教員です。朝か夕方に、ほぼ毎日なにか書きます。

僕の人生に多大なる影響を与えたピアスの彼

大学院に入った初日、同じコースに特に知り合いがいるわけでもなく、入学式やガイダンスを一人で黙々と受けていました。そこで、たまたま隣にいた西川研究室志望のやつに声をかけられ、新潟では有名な高田公園(現在は高田城址公園)の観桜会に半強制的に連れていかれました。

 

今回は、その時にいた1人の人間のお話。

 

彼は見た目はちょっとチャラいというか、教育大学の大学院に入ってきているにも関わらずピアスがあいている。その時点で「無いわぁ、、、」と思っていました。無駄に明るく、ほぼ初対面である僕にも「たかしは関西人やのにあんまり突っ込んでこないんだな」と軽めのジャブを打ってきました。

 

僕は決してコミュ障なわけではなく、その場限りの人なら積極的に話しかけにいけるのですが、これからある程度長く付き合うであろう人との人間関係作りは結構慎重になります。だから、最初は振られたときだけ喋るぐらいの感じにしていたのですが、彼はそんな僕にも容赦なくジャブを打ってきました。

 

そんな彼がまさかそのあとの2年間1番一緒にいる、いわば親友になるとは。

 

入学当初は、出席番号が近くてガイダンスの時にも近くの席に座っていたからという理由でなんとなくつるんでいた仲間が何人かいました。確かに仲は良かったかもしれないですが、人間というのは相手の事が分かってきだすとどこかで相手の悪いところが見えてしまうもの。そこからは段々とそのグループは自然消滅していきました。

 

しかし、彼とはいまだによく一緒にいます。ってか、そのグループで一緒に昼食を食べていて、「じゃあ、俺先に授業行くな~」と何人かが先に授業に行ったりやることをやりに食堂から出ていく中でも、彼ともう一人は結局残り、3人でつるんでいることが多かったんです。なんか、結局3人になってたんよなぁ。

 

多分、僕も、彼らもその3人でいることは非常に心地が良かったんだと思います。今回はそのもう一人の彼の話は置いておいて、、、。

 

その後もピアスの彼とは一緒にいることが多く、週4で僕の部屋に集まって飲み会をし、彼の歯ブラシも僕の部屋にありますし、アルバイトを2つ掛け持ちしているんですが両方のアルバイトに彼がいました。それぐらい、仲が良かったんだと僕も、きっと彼も自負しています。

 

今、僕が恋人がいるのですが、彼女といまこうして婚約できたのも彼のおかげだと思っています。

 

入学当初、僕はある女性に一目ぼれしていました。多分、周りから見ても分かりやすいぐらい浮足立ち、もちろん彼女の話は彼にもしていました。「LINEしろよ!!!」と彼は僕に相変わらずジャブを打ち、僕もLINEを手に入れたことでうれしくて毎日LINEのやり取りをしていました。

 

しかし、ある日彼から「○○ちゃん、やめといた方がいいとおもうけどなぁ、、、。」と助言が。いや、なんという手のひら返し。今更やめるなんてできひんし、そもそもなんでいきなりそんなん言われなあかんねん!そう思っていました。

 

でも、彼女からの返信は鈍くなってたことにはうすうす気づいていたし、彼女のいろんな噂も耳に入ってきていたのも事実です。目を背けたい気持ちを何とか抑え、情報収集をすると彼女は他の男性といい感じになっていたようで、僕のLINEも筒抜けだったようです。結局彼女はその男性とも付き合わなかったのですが。

 

意気消沈する僕を慰めてくれたのもピアスの彼でした。そこで彼がぽろっと。

 

「△△ちゃんなんかいいとおもうけどなぁ」

 

結局僕はその△△ちゃんと婚約しました。もちろん、彼が言ったから今の恋人にアタックしたわけではありませんが、彼の影響は間違いなくありました。

 

逆に、彼が研究のことで悩んでいるときに僕が無理やり飲みに誘って元気づけた事とかもありました。お互いに、相手を応援し、相手が傷ついているなら励まし合い、相手の幸せが自分のことのようにうれしかったんだと思います。

 

そんな彼とも、先週の修了式の後、彼が地元に帰った事を機に一旦お別れ。今は彼がいませんが、そんな彼がいたからこそ一緒にいられるパートナーと一緒にいることができています。

 

来年には僕は地元である神戸に帰るので、北陸にいる彼と会うことが難しくなってしまいますが、それでも定期的に大学院の時のように無理やり飲みに誘うつもりです。まぁ逆もしかりですが、、、。

 

その時にまた元気な姿で会えるように、お互い頑張りましょう。

 

ひとまず、今までありがとう。これからもよろしく。