自分は今まで高校・大学と、野球を使って進学をしてきました。
そのため、高校から県外の学校に進学しました。
高校ではずっと野球漬け。勉強なんかほとんどしませんでした。
ある程度は勉強できた方がいいかなと、学校のテストの時だけは勉強をしました。
大学に入ってもそれは変わらず、学校に行っている時間以外はほとんどの時間を野球の練習で費やしました。
朝6時に起きて練習をして、昼間は学校に行き、夕方から全体練習。練習が終われば食堂に夕飯を食べに行き、食べたらそのまま練習にいく。終わったらお風呂に入ってまた朝6時に起きる。
これのくりかえしでした。
しかし、大学院に入ってからは野球はしていません。
大学院も野球で進学したわけではありません。
じゃあ、いままでなんで野球をしてきたのか?
それは別に大した理由があるわけでもなく、ただ「野球がしたかった」からでした。
しかし、それが将来とつながるとはほとんど思っていませんでした。
自分の野球人生も大学の春で終わらせようと決めて、大学野球に取り組んでいました。
それと同時に、教員採用試験の勉強はちゃんとしていました。
まぁ、その時は結果1次試験で落ちてしまいましたが、、、。
自分は、野球は大学で見切りをつけ、教員という道で生きていくことを決めることが出来ていました。
しかし、それが無かったらと考えると、、、
中学までは成績も学年で10%のところに入るか入らないかのそこそこいい点を取っていたにも関わらず、センター試験の結果は散々。
野球のせいにはしてはいけませんが、野球以外に自分の進路を考えていなかったからこのようなことになったのだと思います。
成績がすべてではありませんが、「これがしたい!」だけで学生生活を送るのは非常に危険なことだなと今更気付きました。
何が言いたいかというと、自分が将来どうやって社会で生きていくのかという明確なビジョンを持たずに自分の好きな事だけして学生生活を過ごすことは、将来大変な目に遭うという事です。
自分はたまたま教員になるというビジョンを大学入学の時に持っていたからよかったものの、そうじゃなかったらどうしていたのかなとちょっと恐ろしくなります。
野球に限らず、部活動をすることやいい成績をとることに夢中になって、未来のビジョンが明確になっていないまま今をがむしゃらに生きている人ってたくさんいるとおもいます。
がむしゃらにやってるならまだしも「進学できたからまぁいいや」と楽観的に考えている方はもっと大変だと思います。
高校、大学とスポーツ推薦で進学した人の中に、大学を中退した方ってめちゃくちゃたくさんいると思うんです。
それって、高校までは先生に卒業”させてもらった”人が、大学に行って誰も助けてくれなくなったという事を示しているのではないでしょうか?
なんとか単位を取ったとしても非正規雇用で就職した方もたくさんいるはずです。
それだったら、高卒で正規で雇用された方が奨学金と言う借金を背負わずに済むので全然マシだと思います。
西川先生の書籍でも『学歴の経済学』をはじめ、多くの書籍で「中卒より高卒、高卒より大卒、大卒だったら偏差値の高い大学の方がいいといった学歴社会は崩壊している」と書いてある通り、学歴社会は本当に崩壊しています。
それより大切なのは、自分が将来仕事をするために今まで何をやってきたのか、どんなスキルを身に付けたのかだと思います。
逆に言えば、それができていれば、その傍らで自分の好きなことをするのはアリだと思います。
その好きなことを職業にできればそれでいいのですが(例えばプロ野球選手とか)、そんな人もなかなかいません。
就職までの人生20年を自分の好きな事だけやることで、そのあとの80年を無駄にすることはいい選択とは言えませんよね?
スポーツで進学した人で、進学できたからと言って、自分の将来のビジョンを持たずに学生生活を送っている人が多い気がします。
進学にもなにか意図を持ち、将来の自分のことを考えて何か学生時代にアクションを起こさないと、その後のなが~い人生、損しますよ?