昨日のゼミで、一人のゼミ生が「西川先生はなんで褒めないんですか?褒めないとやる気がでない子どももいますよね?」といった質問をしました。
西川先生の回答は
「褒めてやる気を出すというのは、その人に支配されているということ。やる気は自らがやっていることの意味を感じることで出さないといけない。」
でした。
ものすごく納得しました。
「褒めるとは、上から目線の行為である」
とも言っていました。
その代わり、人を尊敬し、感謝することはするそうです。
これは、アドラー心理学でも言っていますよね。
人を尊敬し、感謝することでかける言葉は、やがて“勇気づけ”になります。
実際に私は、昨年の連携校での『学び合い』の実践では、アドラー心理学の本も読んでいたこともあって、生徒に「○○のお陰で全員達成にちかづいてるわぁ、ありがとうなぁー」とよく声がけをするようにしていました。
生徒が動いていることに対して褒めるのではなく、その生徒に対して心から尊敬することでそれができるようになっていました。
私たちは教師(実際にはまだ教師にもなっていない大学院生)も人間で、子どもに対してそれほど偉そうに言えるような完璧な人間ではありません。
だから、生徒を褒めることによって動かすなんて、おこがましいことであると思います。
『学び合い』のテクニックとして“生徒を褒めること”っていうテクニックもあります。
しかし、単に褒めるのでは生徒に見透かされてしまいます。
生徒をしっかりと見とり、心から尊敬する念を持つことによって出てくる言葉こそが、生徒の心にも響きますし、やがて生徒の行動にも影響します。
そして、最終的には生徒が活動の意味を理解し、自分なりに成長しようと思って活動するようになれば、やがて声かけも必要なくなります。
そんな素敵な『学び合い』ができる子ども集団に成るような声がけをしていきたいです。