生徒指導って、どこでするものだと思いますか?
もちろん答えは「教育活動全体」なのですが、「特別活動の時間」とか、「学校行事」とか、「問題を起こしたとき」ってのがイメージだと思います。
僕は「授業中」だと思います。
理由はいろいろあるんですが、生徒が学校で何をしている時間が長いかというと、もちろん授業ですよね。
生徒指導も、その時間にやるべきだと思います。
新しい生徒指導提要には、「発達支持的生徒指導」という言葉があるんですが、これは簡単に言うと「悪いところを直す」ではなくて「生徒の成長を支えていきましょうね」って考え方の指導です。
これからはこの考え方をもとに、何か課題があったときにそれを正すとか、何か特定の課題に対して未然防止をするとかそういった指導ではなく、日常的に彼らの成長を支えていくという指導が必要になってくると思います。
学校教育のメインはもちろん授業です。
しかしその授業でフォーカスされがちなのは教科指導で、なかなか授業の中で生徒指導をするといった発想になるのは難しいと思います。
そこで大事になってくるのが、「主体的・対話的で深い授業」の実現です。
生徒が主体的に自分の課題を考え、目標を設定し、他者と共同しながら決断し、実行するような授業をすることが実現すれば
生徒が人とのかかわりの中でどのようにすれば自分の課題を達成できるのかとか
チームの課題をどのようにしたら達成できるのかとか
どのように活動すれば活動する全員にとって居心地がいい場所になるのかとか
そんなことを生徒が考えるきっかけを与えることができます。
もちろん、その中で大事になってくるのが「授業者の思い」をどのように生徒に伝えるかということで
授業者自身がなぜそのような授業を行うのかという目的をはっきりさせておかないといけません。
どんな活動ができたか、というところがテストの点数ではっきり出るということというところも、授業で生徒指導をする大きなメリットです。
みんなにとっていい授業ができればもちろん全体的にいい点数になるし、その逆もまたしかり。
自分たちの活動の様子をわかりやすくフィードバックすることができます。
その上で、そんな授業が日常的にできれば、社会に出てからも生きていける生徒がたくさん育つだろうなぁ、、、
と、勝手に妄想しています。