跳び箱の単元が終わりました。
マット、跳び箱は全時間をマン振りの『学び合い』で行いました。
一番最初に課題となる技と得点の表を子どもたちに渡し、生徒それぞれが自分のレベルに合った課題を定め、思考しながら解決していく活動です。
活動中に僕が教えることはほとんどなく、そのまま単元が終わりました。
ってか、僕が教える余地なんてほとんどなかったんです。
彼らは彼らなりになぜできないのかを考え、自分たちでアドバイスをし合って活動していました。
そんな彼らの活動を僕の介入によって止める事はできません。
もちろん、彼らの心にも浮き沈みがあるので、積極的に取り組む日もあれば、なかなか取り組まない日だってありました。
そんな中でも、誰か一人が跳び箱を跳び出すと、他の生徒も続いて活動を始めます。
なかなか取り組まない生徒に対しては、「ほら、跳ぶよ!」と発破をかけてくれました。
その役割ですら生徒がやってくれるんですね。
跳び箱で一番の壁となるのは「怖い」という感情と戦うことだと思います。
勤務校でもそういった感情と戦っている子がたくさんいました。
「どうしたらいいんやろうか、、、」と、いろんな先生にアドバイスをもらったりしながら教えてみたりしたのですが、それでもできません。
でも、気がついたらその子ができるようになってたんです。
どうやって恐怖を克服したんやろう・・・
話を聞くと
「跳び箱の横にサボテンのとげがついてると思ってってアドバイスした」
「跳び箱を跳べたらあの転勤したあの先生が会いに来てくれるよ!」
そんなアドバイスをしていたようです。
僕がどう頑張っても克服させてあげられなかったものを、彼らはそうやって解決していました。
僕なんかより優秀な先生です。
振り返ってみると、やっぱり『学び合い』をやっててよかったなぁと思います。
生徒の成長ということはもちろん、そんな生徒同士で課題を解決する現場を目撃できる授業は本当にやっていて楽しいです。
次の単元も『学び合い』でやろう。
しかし、どうしても剣道の授業で『学び合い』をすることがイメージできないから、今回は普通にやってみようかな。
まぁやり方はどうであれ、考え方はきっと変わらないので。
そもそも剣道の授業がなかなかイメージできん。
誰か代わりにやってくれ・・・