明日の自分へ

高校教員です。朝か夕方に、ほぼ毎日なにか書きます。

彼らの問題はやはり彼ら自身で解決すべきだと思う

今週末、僕がお世話になっている連携校で文化祭があります。

 

2年生を見ているのですが、クラスはステージでダンス発表をするそうです。

 

するそうですとはいったものの、僕も一緒に踊ることになってるんですが、、、

 

 

 

さて、高校生はどの世代も面白いほど一緒の構造になっていて、ダンス発表となると、女子が張り切り、男子は一部を除いてやる気がない。

 

そんな構造がこの学校でも存在しました。

 

まぁ、仕方ないですよね。

 

 

 

このクラスを見ていての話なんですが、クラスには最近学校を休む男子生徒が1人いて、職員室では「彼は文化祭が嫌なんではないだろうか、、、」という仮説がされていました。

 

事実彼は、文化祭のダンス練習にはほとんど顔を出さず、先日のリハーサルの時も端っこの方で一人たたずんでいました。

 

なんとかしなきゃ、、、

 

そう思った担任の先生は女子生徒に「違う仕事やってもらったら?」とか色々アドバイスした上で、あとはその女子生徒たちに任せるといった方法で対応していました。

 

「文化祭出る?でない?」

 

そういわれた彼は「いやぁ、出るけど、、、」

 

といった感じだそうです。

 

「出る?出ない?」

 

そういわれて断れない彼も気持ちも分かりますが、出ないなら出ないとはっきり言わないと損するのは彼自身です。

 

もし直前で出ないと言ってしまえば、クラスからも不信感を持たれてしまう可能性があります。

 

 

この問題に関しては、出るなら出る、出ないなら出ないとはっきり言えない彼が悪いと言えるのかもしれませんが、「出ない」と言いにくくさせてしまっている女子生徒ももしかしたらよくないのかもしれません。

 

誰が悪いとかそういう事じゃなくて、そういうことを言いにくくしてしまっている集団に問題があるのだと思います。

 

 

 

でも、担任の先生は彼らにどうするかを一任していました。

 

先生が決めてしまえばそれで解決するのかもしれませんが、先生が強制的に決めてしまうと出るとなった時は彼は嫌な気持ちのまま出ることになりますし、出ないとなった時ももやもやが残ってしまいます。

 

また、この問題は生徒にとってもチャンスで、彼らがこの問題を自らの力で乗り越えることは、彼らにとってこれから生きる上で必ず力になるはずです。

 

 

 

こういった本質的な事も担任の先生は考えて、彼らにすべて一任しているそうです。

 

『学び合い』をやっている先生ではないのですが、先生の考え方は『学び合い』そのものです。

 

そんなたくさんの学びがある現場で連携させていただけることに感謝しないと。