新しい生徒指導提要では、「自己指導能力」という言葉がポイントになっています。
自己指導能力とは、簡単に言うと「自分で目標を設定し、他者を尊重しながら自発的に自分の行動を決定し、実行する力」といった感じになるでしょうか。
最近、僕のブログではこんな話が多いですね、、、。
僕自身、今年度「生徒指導」に課題を感じたことがここに興味を持っている要因なんだと思います。
さて、新しい生徒指導提要関連のものを読んでみて、自己指導能力を育てるには、「課題を未然に防止する」というよりも「日常的な発達支援」が、「悪いところを正す」というよりも「発達をサポートする」ことが必要なのではないかなと感じました。
ということは、「授業の中で社会で生きていくために必要な能力を育んでいく」ということや、「何か問題があってもまずは自分にとって得か、損か、またもっとリスクを避けたりメリットがあったりする方法があったかを考えさせる」といった感じでやっていたことに間違いは無かったんやな、、、。
僕はこの1年間、自分が彼らに関われるのはこの1年間だけ、長くても彼らが卒業するまでで、それ以降は自分で生きていかなければいけないってことを、生徒指導の核として考えてきました。
怒って言うことを聞かせたところで卒業したらそんな人はいませんし、それをしたところで僕の見えないところで彼らが同じようなことをしていたら意味がありません。
それをすることが自分にとって損だということ、もっと自分にとってメリットがあることもあるんだということを彼ら自身にわかってもらわないといけません。
ここがまさに、自己指導能力ですよね。
だからこそ僕は、この1年間彼らにはほとんど怒っていませんし、何をするにしても彼らに考えさせるようにしてきました。
まぁ、怒らないに関しては、そもそも僕が日常的にもあまり怒るような人間ではないということもありますが、、、
来年度も、ここはベースで教育していきたいなと考えています。
課題としては、「ダメなことはダメ」と言えるかどうかというところだと思います。
彼らに言うということも大切なんですが、他の生徒に向けて「やっぱり先生もこれはよくないと思ってるんや」と思ってもらうことも大事なんだなと今年は感じました。
怒るというよりも、「それ、どうなん?」と声に出して伝えることも大切やと思いますので、来年度はそれができるようになればなと思います。
理想は、それも生徒同士でやってくれるようになることですが。