明日の自分へ

高校教員です。朝か夕方に、ほぼ毎日なにか書きます。

中学校生活最後の部活

今日の午前10時半に、新潟県の教員異動の報道発表がありました。
 
 
僕は教諭ではなく臨時講師なのでネットの異動者リストに名前は載りません。
 
 
僕の異動を知るのが離任式、という生徒もたくさんいるんですよね。
 
 

 
 
さて、来週は有給を取って、明日離任式が終わればすぐに神戸に引っ越しをすることを決めています。
 
 
離任式の日は部活に参加することができないと思いますので、今日が最後の部活だったことになります。
 
 
 
 
 
僕ら教員は、部活動に対してあまり良く思っていません。
 
 
ただでさえ忙しいにも関わらず
 
平日の部活動はほとんどが勤務時間外
 
おまけに土日にも部活動がある。
 
 
中学校教員の多忙の最も大きな要因が部活動と言っても過言ではありません。
 
 
 
また、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、多くの学校の部活動が一時停止になりました。
 
 
平日の部活動が始まっても、土日はやってはいけないという所も多いと思います。
 
 
いざ、部活動が無い生活を体験すると、やっぱり働き方が全然変わります。
 
 
コロナが収まって「また部活が始まるんかぁ、、、」と憂鬱になっている人も少なくないのではないでしょうか?
 
 
僕の友人にも、中学校や高校で働きたいけど部活で土日がつぶされるのが嫌やからと小学校で採用試験を受検する人がたくさんいます。
 
 
 
それだけ、部活動って中学校教員にとって負担になっているんです。
 
 
 
 
ただ、それでも部活動ってものが存在しているのが現状ですし、部活動を楽しみに入ってくる生徒もいます。
 
 
僕は今年度1年間野球部を任されたので、そんな彼らをもちろん放っておくわけにもいきません。
 
 
僕なりの全力で部活動運営に当たりました。
 
 
 
 
全力と言っても、熱血監督をしていた訳ではありません。
 
 
僕なりの考え方で、部活動を運営してきました。
 
 
練習メニューを決めるのは生徒、僕は「ノック打ってください」とか「バッティングピッチャーしてください」とかそういう彼らの要望に応えるだけで、ほとんど何もしていません。
 
 
そうやって主体的に彼らが部活動を運営する方が、彼らの力になると思ったからです。
 
 
 
 
「練習何しますか?」→「何がしたい?」→「試合形式の何かがしたいです」→「試合形式の何がしたい?」→「バッティングがしたいです」→「じゃーそれをしよう」
 
 
そんな僕との会話に当初キャプテンをしていた彼も、途中から僕に練習メニューを聞いてこなくなりました。
 
 
アドバイスはするものの、彼らの練習を任せていると彼ら同士でアドバイスもするようになったし、彼ら同士で注意し合うようになりました。
 
 
新チームになってからも同じ方針で指導しました。
 
 
最後の今日の練習も、彼らに練習メニューを任せました。
 
 
3時間の練習という長めの時間でしたが、彼らなりに有意義な時間を過ごしていました。
 
 
そうやって、彼らが僕無しでもやっていけるようになっていく姿を見ていると、本当にすごいなぁと感心するとともに、僕がいなくなってからも大丈夫やなと安心して異動することができます。
 
 
 
 
次、野球部の顧問になる人は野球を知っている人かもしれないし、知らない人かもしれません。
 
 
でも、やることは今までと変わりません。
 
 
みんなの力で協力しながら、切磋琢磨して自分たちの成長につなげてください。
 
 
そして、やるからには試合に勝てるといいですね。
 
 
応援してます。
 
 
 
 
引退した3年生も、野球部で培った自分たちで考えて何かをやり遂げる力というのは、高校でも社会人になってからも必ず活きてきます。
 
 
こういった経験が少しでも皆さんの幸せに繋がればなと願っています。
 
 
 
今までありがとう。
 
 
 
 
できれば今後野球の指導は、部活動という仕事としてやるのではなくて、地域の少年野球チームとか仕事以外の所で活動できるといいな。