部活動をいかに持続可能なものにするのか?

最近、たくさんの方に部活動を社会体育に移行することについてインタビューをさせていただいております。

 

ご協力いただいている方、本当に感謝です、、、。

 

 

さて、インタビュー内容としては「部活動を社会体育に移行することに賛成か、反対か?」を聞かせていただいております。

 

多くの先生方は「賛成」と答えますが、全面的に移行となると少し微妙な表情をされます。

 

半分ぐらいの方は「移行していいかもしれないけど、1分は部活動を残した方がいい」と答えました。

 

その残した方がいいという意見の理由は

 

・コーチがやると勝利至上主義になってしまう

 

・生徒・教師の成長にもなる

・保護者に話すネタになる

・部活がやりたくて教員になった人もいる

60人とかの規模の学級経営はできない

・専門とか抜きで、濃密なかかわりは部活でしかできない。

 

といったような理由でした。

 

 

しかし、上記のことは社会体育でもできるのではないか?と私は考えています。

 

部活がやりたいなど、先生が教育以外で生徒と関わりたい場合、元々部活動をやっていた時間に先生が社会体育で指導者として指導すればいいと思います。

 

勝利至上主義に関しては、社会体育に限らず現行の部活動でも多くの学校で起こってしまっています。

 

教員の部活動での体罰は毎年のようにニュースで耳にします。

 

逆に、私は小学校は学校外のクラブで野球をしてきましたが、そこでは野球はもちろん、人間的な教育もちゃんとされていました。

 

また、教科指導は専門の先生がやらないといけないのに、部活動は専門の人が教えない場合の方が多いのでしょうか?

 

強制的に部活動に参加させる中学校も多くあります。

 

中学校学習指導要領第5学校運営上の留意事項のウの項目では部活動について

 

「生徒の自主的,自発的な参加により行われる部活動については…」

 

と部活動は自発的なものと明記されてあります。また、

 

「学校や地域の実態に応じ,地域の人々の協力,社会教育施設や社会教育関係団体等の各種団体との連携など運営上の工夫を行い,持続可能な運営体制が整えられるようにするものとする」

 

と明記されています。

 

今現在の部活動って、持続可能ですか?

 

少子化で人数が減ることによる部活動の統廃合、教員の負担過重、、、

 

インタビューの際にも多くの先生方から「正直つらい」と言ったことも言われます。

 

現在の部活動は確実に多くの問題を抱えています。

 

私自身、部活動で生きてきた、成長してきたと言っても過言ではないので、部活がなくなることについては少し寂しいですが、そんな先生方の声や部活動の問題に目をふさいでおくのはよくないと思います。

 

 

 

では、どのような解決策があるのでしょうか?

 

インタビューの際に、もう一つ質問をさせていただいております。

 

「賛成派、反対派両方の方が納得するような策って何か考えられますか?」

 

多くの先生方はこう言いました。

 

「選べるようにすればいい」

 

まさにこれが解決策だと私は思います。

 

部活動は「自主的・自発的な活動」です。

 

そのため、本来は部活動に参加する生徒には様々な目的があります。

 

平成30年3月にスポーツ庁から出された「部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」の4.運動部活動での指導の充実のために必要と考えられる7つの事項の③にも

 

「運動部活動は、学校教育の一環として行われるものですが、生徒の自主的、自発的な参加によるものです。生徒の間には、好きなスポーツの技能を高めたい、記録を伸ばした、一定のペースでスポーツに親しみたい、放課後を有意義に過ごしたい、信頼できる友達を見つけたいなど、運動部活動を行うに際して様々な目的、目標があります。」

 

と書かれています。

 

ガイドラインに書かれているだけでこれだけ目的があるのですから、部活動に入る目的は本当に多種多様です。

 

それが、今は1つの部活動しか選択肢がありません。

 

そうではなく、「本気で競技がしたい子が集まるクラブ」「体を動かしたい子があつまるクラブ」「友達とワイワイしたい子が集まるクラブ」といったように、子どもにとって選択肢がある方が素敵だと思いませんか?

 

また、この選べることは、学校の先生にとっても得だと思います。

 

「本気で競技を教えたい」「子どもが楽しめる場を作りたい」「地域のコミュニケーションの場を作りたい」

 

このように目的がある程度はっきりしている方が、運営もしやすいと思います。

 

もちろん、「クラブ(部活動)を持たない」という選択肢も必要です。

 

 

 

社会体育で子どもを育てることにはもう一つ利点があります。

 

それは、地域が活性化することです。

 

先程のガイドラインの4.生徒のニーズを踏まえたスポーツ環境の整備の(2)地域との連携等のアでは

 

都道府県、学校の設置者及び校長は、生徒のスポーツ環境の充実の観点から、学校や地域の実態に応じて、地域のスポーツ団体との連携、保護者の理解と協力、民間事業者の活用等による、学校と地域が共に子供を育てるという視点に立った、学校と地域が協働・融合した形での地域におけるスポーツ環境の整備を進める」

 

と書かれてあります。

 

太字にしてある「学校と地域が共に子供を育てるという視点に立った」ってところが素敵ですよね。

 

社会体育で子どもと地域の方々が協力することにより、地域の方々に顔を覚えてもらえる。

 

防犯の面で見てもこれ以上のことは無いのではないでしょうか?

 

最近では、隣に住んでる人の顔も知らないという方も増えているように、地域がだんだんと寂しくなっているように感じます。

 

この現状を打破するためにもこのような取り組みは非常に有効ではないでしょうか?

 

神戸がこんな温かい街になればいいなぁ、、、

 

 

 

社会体育に移行する上で、学校と連携したクラブの大会の参加資格はどうするのか、予算や指導者はどのように確保するのか、課題はたくさんありますが、この取り組みを進める価値はあると思います。

 

みなさんはどう考えますか?