今、2つの研究をしていますが、そのうちの一つは「体育授業での子どもたちによるルール変更」についての研究です。
「ルールは守るためにある」と言われたりもしますが、本当にどうでしょうか?
もちろん積極的に「破る」必要はありませんが、都合の悪いルールがあるならば、みんなで合意形成していきながら変えていくべきだと思いませんか?
日本人は圧倒的にその経験が少ない。
学校教育の中でそのようなことができるのは社会科や生徒会活動があげられます。
しかし、社会科の模擬議会のようなものでは実際に決まったことを体験することができない。
生徒会活動はそれができますが、サイクルが大きすぎて体験したことを踏まえて改良することができない。
でも、体育はできるんです。
そもそも学校体育は公式にスポーツをしているわけではないんで、ルールなんて都合の良いように変えていいはずなんです。
まずやってみる。ダメなところを変えてみる。そしてもう一回やってみる。変えたルールを評価する。そしてまた改善してやってみる。
そうやって繰り返し、繰り返しやっていくことが、やがてみんなが楽しいルールを構築する操作、すなわち「民主主義」を体験する一番の方法だと思ってます。
実践はゼミ生の仲間に任せました。すると、西川先生が涙するほどの結果を彼らは出しました。彼らの努力や子どもたちの素晴らしい姿を何とか形にしたい。そして多くの先生方にこの実践を伝えたい。