昨年から、スイカゲームが大流行しています。
上から果物を落として、同じ果物同士をくっつけるとより大きな果物になり、一番大きなスイカ同士をくっつけると消えるというシンプルなゲームです。
めちゃくちゃシンプルなゲームなのですが、なぜこんなに流行っているのでしょうか?
スイカゲームの開発者がYouTubeチャンネルのPIVOTで話をしているのですが、そのポイントは「誰にでも勝てる可能性がある」ということだそうです。
もちろん、やればやるほど上達するものかもしれませんが、基本的には運の要素が大きい。なんなら、適当にやっていても、考えてやっている人に勝てる可能性もある。
開発者さんは、「家で大人もこどもも集まって、全員が楽しめるもの」ということをコンセプトにしているそうです。
だから、こどもも大人も平等に勝てる可能性がある。
この、「可能性がある」という所は人間にとってかなり必要なものなんだなと感じます。
学校で数学の授業をしていても、内容の難易度の高さによって彼らの食いつき度が違うことを実感しています。
これも、彼らの「この問題なら解けそう」という気持ちが関わっているのだと思います。
我々教員は、問題の解き方とか、どうやったら点がとれるかとか、そういった内容にフォーカスをあてがちですが
そんなことよりも、どうやったら彼らに「解けそう!」と可能性を感じさせてあげることができるかの方が大切で、それができるのであれば分かりやすい授業とかそんなものは必要ないのかなぁと思います。
彼らにとっての「解けそう!」を、教え方の部分で見いだすのか、それとも他の部分で見いだすのか
彼らに可能性を感じてもらえるようなやり方をこれから模索していこうと思います。