僕は小さい頃から正義感が強い方でした。
毎日喧嘩して帰ってくる僕に
「つるまんかったらええやん」
と言った母に向かって
「だって○○がかわいそうやもん」
と返答したこともあるそうです。
間違ったことは基本嫌いで、ルールを破るとか、人に迷惑をかけるとか、論外でした。
そんな僕が先生になり、ルールの大切さについて彼らに語っています。
しかし、彼らがなぜルールを守らないのかというところがわかりません。
絶対、ルールの範囲内で動いた方が怒られないし、ややこしいことにもなりませんし
ルールを破ることって得しないと思うんですよね。
でも、ルールを破ることによって得るものが彼らの中にあるからこそ、そういった行動が減らないんだろうなと思っています。
きっと、僕にはその彼らの意見には同意することができない。
彼らを指導できるのは、彼らに近い考えを持った人たち。
それが誰かというと、そういった経験をした教員ではなく
きっと近くにいる生徒の方。
僕ら教員は、自分の力が及ぶところには限界があると諦めを持つことも大事で
それができる可能性がある生徒集団を信じるしかありません。
それでも生徒指導はしないといけない。
生徒を指導するごとに、こんなことを考えています。