スキー授業の事前指導があったんですが、多くの生徒が楽しみな顔をしていました。
まぁもちろんそうじゃない子もいるとは思うのですが・・・
学校では体育祭、音楽祭、学校独自の行事など様々な取組があります。
学校の職員は、「行事を成功させるため」「こどもに満足してもらうため」に念入りに計画や準備を進めます。
いざ行事をやってみると、子どもたちの生き生きする姿を見ることができ、また自分たちが念入りに計画や準備を進めてきた結果が出た事の達成感もあり、きっと心は充実したものになるでしょう。
実際に、子どもたちが喜んでいる姿を見ると、僕もうれしくなります。
ただ、その喜びや達成感には中毒性があり、成功してしまえば「もっと、もっといいものにしよう!」と、次の年はもっと手の込んだものになってしまいます。
その結果、学校が多忙化し、いろんな事に手がつかなくなってしまっています。
子どもに喜んでもらいたいのは山々ですが、どこかで線引きをしないと教員側が多忙になってしまいます。
もちろん、教員側にも体育祭やスキー教室などの行事の好き嫌いはあると思います。
それをノリノリな教員が主導で進めてしまうと、そうではない教員がどんどん負担過重になってしまいつぶれてしまいます。
それは部活動でも一緒で。
内田良さんの書籍にもよく書いてあるのですが
部活って、専門の部活ならいくらでも力を入れることは可能ですし、専門でない部活でもなんとか勉強して指導しようと思いますよね。
一生懸命指導して、試合に勝てば子どもが喜ぶ。
大会でどんどん勝ち進めば保護者から感謝される。
そうなると気持ちよくなって、更に指導をするようになる。
それがどんどん積み重なって・・・
結果、保護者からの期待とか、部活動のレベルが上がったことでの指導の限界とか、それによって増えた仕事に押しつぶされる先生も少なくないそうです。
行事にしても、部活動にしても、学校は生徒や保護者にどこまでサービスするのか、学校が本当にしなければいけないことはなんなのか、逆に現状を打破するためにも何かを削る事はできないのか。
増やす改革よりも、どんどん減らす改革をしていきたいですね。