明日の自分へ

高校教員です。朝か夕方に、ほぼ毎日なにか書きます。

ストレスチェックは職場改善の手掛かりになる

一昨日終業式があり、ついに2学期が終わりました。



長期休みに入りましたが、僕らはもちろん出勤があります。






そんな長期休みの初日、昨日はメンタルヘルスについての研修がありました。



ストレスチェックというものが最近学校にも導入されましたが、ストレスチェックには

 

①労働者自身のストレスへの気付きを促し、メンタルヘルス不調の未然防止につなげる

 

②ストレスの原因となる職場環境の改善につなげる

 

という2つの目的があるそうです。



②に関しては僕が知らない部分だったので、とても勉強になりました。





ストレスが少ない職場環境にするために(特に学校現場において)大切なことが2つあるそうです。




まず1つは、仕事を増やさないこと。



学校の先生はただでさえ仕事が多いです。



毎日の教科の授業はもちろん、部活、行事の計画、教材費等の会計、成績の処理、通知表の作成など山積みです。



そんな中、「子どものため」とか「保護者のため」と仕事を増やしてしまえば身体的なストレスがかかってしまいます。



今の学校現場ではできるだけ仕事は増やさず、むしろ削減する方向で進めた方がよさそうです。



ちなみに、今の先生方にとって負担となっているのは上位常連の保護者対応に加えて、「GIGAスクール構想への対応」が大きなストレスとなっているようです。



実は、タブレット使用状況があがれば学力が落ちてしまうというデータもあるんだとか・・・



タブレットを使うことが目的になってしまっている学校が多い事が原因として考えられますね。





少し話がそれてしまいました。





2つめは、教員間の連携をしっかりととって、協働して仕事をすることです。



特に小規模の学校になれば、校務分掌が一人の先生に多く当てられ、一人で仕事をすることも多くなってしまいます。



やっぱり一人で仕事をするってなかなか孤独感を感じてしまいますし、頼れる人がいないというのはなかなかストレスになってしまいます。



「助けて!」といったら誰かが助けてくれる環境、「これどのようにしたらいいですか?」と相談できる環境、「一緒にやってあげるから頑張れ!」と協力できる環境が構築できていれば、ストレスもたまりにくいです。



俗にいう“心理的安全性”ですね。





学校現場では、子どもの対応などに気を取られ、なかなか自分に関心を持つことが難しいです。



その結果、気付かない所でストレスがたまってしまったりもしてしまいます。



この2つを学校現場で実践する事で先生方の心の余裕を確保し、より教育の質を高められるといいですね。