学校に部活動が無くなれば地域にニーズができると思う

大学院時代に、「部活動を地域に移行することについて」という事でいろんな所にインタビューを行ったりしました。同じゼミの学部生とも一緒に活動していて、彼は継続してその活動を行ってくれています。そんな彼のブログを見て、実際に現場で部活動を持たせていただく立場になった今、そのことについてもう一度考えていました。

僕が考えた結論からいうと、「部活動から地域に“移行”することは困難である」と考えました。不可能とまでは言いませんが、移行する際にそこに関わる先生や地域の方のエネルギー等を考えると難しいのかなと思います。もしできた学校があったとしても、実現できる学校はほんの一部であると考えます。

移行する際にその受け皿がまずない。移行する際の手続きが多い。移行した時に中体連の大会に参加できない。移行する時に在籍している子どもや保護者からの反発など、課題が多すぎます。



ただ、だからといってやっぱり部活動の現状は正常ではないと思います。勤務時間に100%終わらない現状、やったこともない部活動の指導をしなければいけないこと、そしてそのやったことない部活動の審判にも入らないといけないこと、休みの日に平気で審判講習会や大会の抽選会が行われること、保護者の部活動への関与の度合い、活動に見合った給料が支給されないこと等挙げだしたらキリがありません。

もし部活動のブラックさを知りたい方がいましたら、内田良さんの書籍を読んでみるといいと思います。読んだだけでは実感することはできませんが、データとしてその現状をしっかりと表してくれています。



では、どうすればいいのか。まずは、先日もブログで書いた「帰宅部を認める」ということ。そうすれば、無理してどこかの部活動に入部している生徒をなくすことができ、部活動の本来の趣旨である「自主的・自発的な活動」に繋がると思います。ある方が僕のブログをシェアしてくださり、「帰宅部も部に入部している事が前提である」と書かれていた事には納得しました。

帰宅部を認めれば、当然成り立たなくなる部活もあります。まぁ野球やサッカー等の部活動はそうでなくても合同にしないと成り立たないところが増えていますが。

それでも部活動がしたい!と思う人は、学校の外でそういった団体に入ればいいんです。代金では総合型地域スポーツクラブも全国に浸透してきていますし、そうでなくても元々野球ならシニアやボーイズリーグ等の団体があります。お金がかかるという意見もあると思いますが、強制的に部活動に入り、その上部費まで取るという状態の方が異常だと思います。部活動には教育的効果はありますが、上記のものを抱えて現状のままで運営することは健全ではないと思います。

外で活動できる団体が無いという所もあると思いますが、本当にやりたい人は引っ越ししてまで転校してどこかの団体に入る人もいますし、地域にそのニーズがあるなら地域にそういった団体はできてきます。部活動があるからそういったニーズも地域にできないんです。



まずは、帰宅部を認めて部活動を本当の意味で「自主的・自発的な活動にする」。学校の中でできないなら学校の外でやる。そうすることで、地域にニーズが構築される。その中でやったほうが、「本気でやりたい」とか「趣味でやりたい」とかの目的別で活動ができますし、教員の働き方改革にもなる。部活動の指導がしたい人はそこでお給料をもらいながら指導すればいい。教員は副業禁止なのではなく、営利企業への従事の制限であって、自分のスキルアップに繋がる副業はむしろ奨励されています。win-winの関係が大切である事はビジネス以外のところでもよく言われますが、この方法なら生徒、地域、部活動がしたい・したくない先生、どれだけwinができるでしょうか。


ここ最近で2度目になりますが、大切な事なのでもう一度言います。帰宅部を認めましょう。