学校にいく目的ってやっぱり大事だなと思っています。
というのも、大学進学選びで、「その大学にいって何がしたいのか?」と彼らに聞くと答えられる人は少なく、大学選びで基準にしているのが「偏差値」と「ネームバリュー」である生徒が多いなと感じているからです。
また、うちの高校に来ている生徒になぜうちの高校を選んだのかを聞くと、多くの生徒は「偏差値と場所と制服」と言います。
つまり、どこの高校に行くかとかそういう問題ではなく、彼らにとって大事なのは「高校を卒業する」ということなんですね。
これでいいのかと言われると、やはりもったいないですよね。
ただ、これは彼らが悪いのではなく学校側や社会が悪い可能性も高くて
多くの学校でアピールしているのは「進学実績」と「部活での実績」です。
学校もたくさんありますが多くの学校で、普通科の学校なんて特に同じ土俵で他の学校と競争しています。
本校でもそれは例外ではなくて、あくまで目指しているのは「進学実績を上げよう!」ということ。
でも、だからといって多くの学校でやっていることは変わらなくて、カリキュラムが多少違ったりするぐらい。
学校側もなんとか工夫しようとはしているけど、進学実績を上げるためには生徒が頑張ることが一番重要であるため、いかに生徒にやる気を出させるかとか、早めに進路の意識づけをさせるかとかこの辺りに議論が収束するわけですね。
それやったら、より意識が高い生徒がいる学校にはいった方がいい、つまり偏差値が高い学校を目指すわけですね。
大学にいくのも同じことが言えて、確かに学部が違ったりはするけど、高校選びとほぼ一緒で彼らにとって大事なのは「大学をでる」ということで、できれば偏差値の高い、ネームバリューのある大学をでたい。
そうすればいい企業に就職できる(かも)。
実際、大学にはいってやりたいことがはっきりしている生徒なんてほとんどいません。
それは彼らにどこの高校や大学にいっても偏差値意外あんまり変わらないよねと思わせてしまっている学校側にも問題がありますよね。
それは社会がまだまだ学歴を重視してしまっていることを表しているのかもしれませんが。
彼らの進路選択を考えさせるためにも、学校や社会はもっと変わっていかないといけないのかなと思いました。