麹町中学校元校長の工藤勇一さんと植松電機社長の植松努さんの本を読んでいます。
工藤さんは『学校の「当たり前」をやめた。』という本も書かれていて、日本の教育で当たり前とされていることをいつも批判的に見ています。
校則って誰のためのものだろうかとか、テストってそんなにやらんくていいんじゃない?ってこととか。
今までの学校教育で当たり前とされていることは昔の日本では間違いなく成功していて
指導者に従順な人材を育てることとか、正解に向かってひたすら活動し続けられる人を育てることとか。
工業化社会と呼ばれる時代ではそんな人材が世の中で成功していましたが、そんな人材も今や従順でしかも体力が半永久的であるAIに負けてしまいます。
これから社会で活躍できる人はAIに代替されないことができる人、つまり人間らしい部分を持っている人がこれからは求められます。
それにともなって教育も生徒の人間らしさを育てていく必要があるのですが、「日本の公教育」といういわば日本一大きな組織を時代に応じて方向転換されるのもなかなか難しく、今までの教育にすがるしかないのが現状だなぁと思っています。
僕みたいな平教員がなにかできるのかと言われると、教育委員会が出してる指針とか学習指導要領とかそういったものを変えるのは不可能ですが
生徒の人間らしさを大切にして教育をしていくことは可能なはず。
生徒から出てくるあれがしたいとか、こうやってみたいとか、そんなものを僕ら教員がサポートしながら進めていくような、そんな環境を作ることはできる。
あれがしたいとかそういった生徒のやる気を「いいから言った通りにしなさい」とくじいていく行為を書籍のなかでは「エナジーバンパイア」と表現されていましたが
僕ら教員が生徒のエネルギーを吸い取らないようにサポートしていきたいなと思います。