明日の自分へ

高校教員です。朝か夕方に、ほぼ毎日なにか書きます。

僕がブログ以外の場所でも発信を続ける理由

現場に入ってみてから分かる事がたくさんあります。GIGAスクール構想が実現しつつあるものの、教員側がなかなか使いこなす事ができない(生徒の方が使える)ことであったり、主体的・対話的で深い学びの事が学習指導要領に書かれた(法律になった)にも関わらず、まだまだ実践できずに苦しんでいる先生がいらっしゃったり。

 

文部科学省がいろんな通知を出したり、大学院の時にたくさん勉強したり研究したりしても、なかなかそこに現場がついていけていないことが現状です。もちろん、他の学校の事はわかりませんが、僕の勤務校の先生方は素晴らしい先生方ばかりで、勉強熱心な方ばかりです。にも関わらずなかなか進むことができないという事は、多くの学校ではそういった現状なのではないでしょうか?

 

そのために必要なのが、学校の先生が変化に対応できるような余裕を作る事、つまり働き方改革です。しかし、部活動の外部移行化もなかなか進んでいません。

 

また、変化に対応できないといけないのは教員だけではなく生徒も同じです。

 

今の子どもが大人になる頃に求められる人材は、総合的な教養がある人材ではなく即戦力になる人です。企業に就職してから人材を育てる余裕は企業にはないんですから。だから僕ら教員は本来、義務教育段階から将来設計を生徒にさせて、義務教育卒業の時にそこに向かった専門的な進路をおススメしないといけないのですが、実際は学力によって行ける普通科高校や総合高校をおススメしてしまっているところがほとんどだと思います。

 

 

現状がそのようになっている理由として一番大きいのは、「今までそうしてきたから」

「みんなそうしてるから」「それが一番安全だから」そういった理由だと思います。

 

大学院で、これからの社会がどうなるのかを学び、そこで通用する、幸せになるような生徒を育てるためにはどのような教育をすればいいのかを学んできたからこそ、今まで通りの教育や進路指導をし続けるのはもどかしい気持ちになります。

 

 

こういった現状を打破するには、現状の教育というイノベーションのジレンマから脱するしかなくて、ものすごく可能性のある破壊的イノベーション(総合型地域スポーツクラブとか、N高・N中のような広域通信制の学校とか)を発信・奨励して、変化のスピードを速めるしかないんだと思います。

 

きっと、その変化は本当の意味での"子どものため"や"教員の働き方改革"になるはず。

 

 

もちろん自分が成長するためであったり、感じたことを残すためであったりもするんですが、大学院時代に掲げられた"日本を変える"というミッションが、先生からのミッションではなく僕の中でのものに変わったという所が本質的なものなのかもしれません。

 

だからこそ、ちょっとグレーな投稿があったりもするかもしれませんが、僕はこういったことをブログだけでなく、TwitterFacebook等でも発信し続けます。

 

そして、こうやって考えてくださる方がちょっとでも増えればいいな。