明日の自分へ

高校教員です。朝か夕方に、ほぼ毎日なにか書きます。

小論文を書くために必要な書く以外の力

昨日、小論文の指導講座がzoomで開催されていたので参加してきました。

 

 

推薦入試で小論文を課している大学は増加傾向にあって、高校でも小論文指導のニーズは高まっているのですが

 

小論文指導に苦手意識を持っている先生は多く、特に国語科以外の先生の指導のハードルが高いのが現状だと思います。

 

 

かくいう自分もそうで、やりますよとは言うものの、できるかなぁの方が強くてなかなか指導に踏み出せない自分がいました。

 

 

ただ、小論文指導が今や必要不可欠であることも分かっているので、今回の講座に参加しました。

 

 

この講座の結論を言えば、書くことよりも説明文を読んで要点を押さえられること、そして自分の意見を言うことの方が大事だということでした。

 

 

まずは情報を処理する力。

 

世の中には色んな情報が溢れていますが、その情報を受け取って適切に処理できるか。

 

小論文を書く上ではそんな力が必要です。

 

 

少子化における影響を800字以内で論述せよ」的な、テーマを与えられてそれについて書くものもあるのですが

 

一番多いのは、与えられた文章を読んでその文章について論述するパターン。

 

 

文章の中の情報を適切に処理できないとまず書けませんよね。

 

 

もう1つの、自分の意見を伝えるということは、情報を処理した上でしかできないことなのでそれが前提にはなってしまうのですが

 

ここが書けるかどうかが合格ラインを突破できるかどうかに関わってくるところだそうです。

 

 

ここまで、小論文対策について書いてきていますが、これって小論文を書くためだけではなくてこれから生きていく上で必要な力ですよね。

 

 

世の中に溢れている情報を適切に処理して、そこから自分なりの意見を出すこと。

 

この講座ではそれを「論理的思考力」と表現していました。

 

 

大学入試でそんな論理的思考力を試す課題を課して来ているということは社会でもそういう流れになっていて

 

高校までの教育でもこれを育んでいくことが必要とされています。

 

 

もはや偏差値教育は陳腐化しているということですよね。

 

 

出された課題に対して自分で考えてアウトプットする、そんな機会をどんどん作っていかないといけない。

 

 

小論文の書き方というところももちろんそうですが、それ以前の所を学ぶことができた講座でした。