日本3大奇祭と呼ばれる祭りのうちの一つである「裸祭り」についてテレビで報道されていました。
裸祭りとは、男たちが福男を目指し、ふんどし姿で投げ入れられる「神木」と呼ばれる板を奪い合う500年続く伝統ある祭りです。昨年は1万人もの男性がふんどし姿で密集し合い、神木を奪い合ったそうです。これを会陽と呼ぶそうです。
しかし、このご時世で今年はそのような形での開催はもはや不可能。でも、会陽の語源として「一陽来復、即ち、厳しい寒さに耐えて春の陽気を迎える。」「悪いことが続いた後に運気が開ける事にある。」です。運営委員会の方々やご住職の方々も「今こそ会陽の祈りが必要である」となんとか開催する方法を模索し、開催に至ったそうです。
今回は500年前の原点回帰というテーマで、平成元年以降の福男の方々が1つの神木に祈りをささげるような形で行っていました。そもそも最初は紙に黒い字で書かれたものが村の長老に渡されていたのですが、希望者が殺到し今の奪い合う方法になったそうです。
この原点回帰というのがとてもいいなと僕は感じています。
こういった時代だからこそ、今までの事を振り返り、何が必要なのか、何が無駄なのかを精査するきっかけになっているんだと思います。
国際的にもインバウンド政策が注目されていますが、やはりこのような緊急事態の時に大きな助けとなってくれるのが地元のお客さんです。僕が働いている居酒屋でも、新規のお客さんはなかなか来れませんが、常連客や店長のお知り合いの方々に来ていただけることでお店は営業を続けることができています。
コロナは脅威であり、警戒するべきものである事にはもちろん変わりありませんが、これを契機に自分の活動、グループの活動、会社の活動を一度立ち止まって精査する時期なのかなとこの裸祭りをみて思いました。
コロナ禍になって約1年。精査を続けるには長すぎる時間ではあるかもしれませんが、下を向いてばかりでも一緒です。いまできることをやり続けましょう。