人は、人生でいろんな集団に属して生きていきます。
僕で言うと、学校の中だけでも1学年教員という集団や数学科教員という集団、テニス部顧問という集団、ある意味では担任とはいえ生徒集団の中に属しているとも言えますし、テニス部の生徒集団の中にも属しているともいえると思います。
今の一部分だけ切り取ってもそうなんですが、これからの事を考えると転勤が起こればその先でまた新しい集団に入っていく事にもなりますし、もしかしたら教員をやめて別の集団に属するかもしれないし
なんせいろんな集団に属することになるんですが、どんな集団に入ったとしてもうまくやっていかないと生きづらくなっていきます。
もちろん、僕がいろんな人と仲良くさせていただいているのは「必要だから」という事ではなくて、仲良くやっていった方が仕事も遊びも絶対に楽しいと思うからなんですが
もちろん生きていれば自分と合わない人だって出てきます。
じゃあ、その合わない人とも仲良くするのかと言われるとそうではなくて
大事なのはさっきから書いている「うまくやっていく」という事だと思うんです。
これがどういう事かという所を具体的に言葉にするのはちょっと難しいんですが
おんなじ集団で生きていくとか仕事をしていくとかいう上で、その集団の中の人と確執が生まれてしまうとそれだけでちょっとやりづらくなるとは思うんですよね。
うまくやっていこうと思えば、自分の中でちょっと気に食わない事があったとしても、多少は我慢することだって必要やと思うし
一番ベストなのは、自分だけとかではなく集団全体の事(もちろん自己犠牲はNG)を考えて言動できるようになる事だと思うんですよね。
そうやって動ける人は、集団の中でもある程度うまく人間関係を築けると思うし、むしろ集団の中で支持を集められる人間になると思っています。
その集団が、違う学年の人やったりとか、違う部活の人やったりとか、違うクラスの人やったりとか、自分から関係が遠い人であればあるほど人間関係を結ぶのは難しくなるし
僕らで言うと、年齢が近い同僚はほってても仲良くなれても、年の離れた人と関係を結ぶのってなかなか難しいんですよね。
自分の所属する集団をいかに広げられるか
仲のいい友達同士という小さな集団ではなく、クラス全体とか、部活全体とか、その所属意識をいかに広げられるか
そしてその集団「全員」にとって居心地のいい集団にするには自分が何ができるのか
そんな事を考えられる生徒を育てたいです。