今日で自宅待機は終わり。
ゲームばっかりしててもなぁ、、、と、思ったので
少し前に買った小説を読んでいました。
就職したブラック企業に耐えられず、仕事を辞めた矢先に父親の訃報が。
長く別居していた父親の家を整理しに行ってみると
自分が知らなかった父親の生きた痕跡がたくさん残っていました。
家の整理をしながら南房総の田舎で父親がしてきたことをやってみると
なぜ父親がわざわざ田舎で不便な生活を送ってきたのか
父親は、そこで自分だけの幸せの形を体現していました。
自分で取ってきた魚を自分でさばいて食べる幸せ
たくさんの人と会話し、関係を築き、触れ合いながら仕事をする幸せ
自分の好きなタイミングで自分の趣味に時間を費やせる幸せ
自分が知らない幸せを、亡き父親は教えてくれました。
都会で就職したものの、入ってみるとブラック企業で就職し、波に乗れず1ヶ月でやめてしまう自分が幸せなのか
就職はぜず、お金はなかなかたまらないが自分の好きなように働いて生きていく事が幸せなのか
もちろん、人によってそのブラック企業が合っている可能性もあります。
大切なのは、自分にとっての幸せってのが何なのかという所です。
これは教育という所に置き換えたときも大切な事です。
特に高校生には、多くは「いい大学に就職する」「いい企業に就職する」という進路指導をしてしまいがちです。
しかし、その進路が彼らにとって幸せな進路なのか、と言われるとそうとは限りません。
本当のキャリア教育って言うのは、彼らのとっての幸せとは何なのかを考えさせるところがスタート地点なのかもしれません。
もちろん、自分の人生においても、幸せとは何かという所を忘れないように生きていかないとなと感じました。
いい小説でした。