学校にはいろんな生徒がいます。
話をたくさんする生徒、あまり話をしない生徒、アウトドアな生徒、インドアな生徒、学校が好きな生徒、学校が嫌いな生徒、教師が好きな生徒、教師が嫌いな生徒などなど、、、
そんな中教員をやっていると、よく話をする生徒や話をしない生徒が出てきます。
まぁそれは当たり前ですよね。
全員と均等に話をしようと思ったら、誰と何回話をしたかを名簿に記録していくような事をしていかないといけません。
ただ、人間として生きている限りよく話をする人としない生徒が出てくるのは当たり前のことなので、教員とはいえ関わりが多いとか少ないとかが出てくるのは問題ない事だと思います。
あまりよくないなぁというのが、お気に入りの生徒を作ってしまうことです。
これも、人間なので生徒と教師の関係とはいえ合うとか合わないとかそれはあるのが当たり前のことだと思います。
ただ、特定の誰かに親身にしすぎてしまうことは、他の生徒にとってはあまり気持ちの良いことではない可能性があります。
西川先生の本にもよく書いてあるのですが、教員と生徒で信頼関係を結ぶのはいい事ですが、クラスの生徒同士で教師との信頼関係の競争になってしまうことがあります。
その競争を発端に、教師のいない所でトラブルが発生してしまう事があります。
また、教師と生徒間の信頼関係を結ぶことに夢中になりすぎて、生徒間の信頼関係を結ぶことができなければ、次の年に担任が転勤等でいなくなった時にクラスは崩壊してしまいます。
つまり、教師が本当にやらないといけないことは、生徒と信頼関係を結ぶことよりも、生徒同士の信頼関係を結ぶサポートだということです。
そのためにも我々教員は、特定の誰かと繋がることではなくて、学級など集団単位で繋がることが大切です。
「教師ー生徒」ではなく「教師ー集団」です。
そうすれば、特定の生徒とだけ深く関係が繋がる事を防ぐことができます。
それでも、我々教師も人間なのである生徒との関係が他の生徒からみると「お気に入り」に見えてしまう可能性もあると思うのですが、
それは人間として仕方ない事だと割り切って、できるだけ「個ではなく集団と繋がる」という事を意識するべきです。
まぁでも「あの先生が好き!」でなくとも、多くの生徒から「どちらかというといい先生」と思われていたいなとは思います。