明日の自分へ

高校教員です。朝か夕方に、ほぼ毎日なにか書きます。

「全員が楽しい」を目指して

気付けば2月。



3年生はあと1ヶ月で卒業やし、僕自身もあと2ヶ月もせずに神戸に戻ることになります。



新任1年目、早かったなぁ。



そんな感情です。






さて、僕の体育では、全員が楽しくスポーツができることを目指しています。



そのために、バスケットボールでは男女混ぜてやってみたり、男女分けてやってみたり、苦手な人に有利なルールを作ってみたりと試行錯誤してみました。





しかし、何をしたところで男女一緒にやりたい人は男女分けると不満やし、もちろんその逆もあるわけやし、そもそもバスケなんかやりたくない人もいるわけです。



そんな中僕がいくら試行錯誤しても目標である「全員が楽しい」にたどり着く訳がありません。





そもそも、公立の学校は同じ地域に同じ年代に生まれたというだけで、性別や運動能力、趣味など本当に一人ひとりに個性があります。



そんな中で全員が100%楽しいスポーツなんてできるわけがありません。



「ちょっとずつ我慢しながらやけど、全員が8割ぐらい楽しい」っていう点を折り合いをつけながら探していくしかありません。





そしてその答えは僕の中にはありません。



彼らがどうすれば楽しいのか、彼らが実際にスポーツをしている時の本音はどうなのか、それらを知っているのは本人でありその友人です。



だから、「ちょっとずつ我慢しながらやけど、全員が8割ぐらい楽しい」って点は彼らにしか見つけることができないんです。





「全員が楽しくスポーツできるようにしてね」と言うと中には、「先生が決めてくれないとみんなでできない」と言う生徒もいます。





でも、僕が決めたところで結局不満を言う子はいます。





彼らが話し合い、みんながみんなに気を遣いあって、結果みんなが楽しいスポーツができる。




それが理想じゃないでしょうか。