『学び合い』って、確かに広がっているとは思うのですが、なんかもうちょっとですよね。
現場の先生方も、「名前だけ聞いたことある」とか「西川先生ね、なんだっけあの・・・学び合い?」ってぐらいの人は結構いらっしゃるのですが、なんかもう少しですよね。
誰かが何かをしてみようと思うきっかけとして最上位に挙げられるのが「みんなやっているから」という事だと思います。
しかし、その「みんながやっている」状態になるにはいくつかのハードルがあるのでしょうか?
あと一押しはどうすればいいのでしょうか?
『学び合い』については、西川先生をはじめこれまでいろんな先生方が研究を積み重ね、最近『学び合い』関係の研究論文も読み漁っていますが逆にエビデンスの穴を見つけるのが難しいぐらいの科学的根拠は積み重なっていると思います。
『勉強しなさい!を言わない教室』の中では、「やりたいけど学力は向上するの?」という先生方のために、『学び合い』によって学力が向上する事のエビデンスが明らかにされています。
にもかかわらず、それでもなかなか広まりません。
多くの先生方にとって、研究によるエビデンスは自分が始めてみようと思うきっかけになっていないという事ですかね、、、。
もちろん、そういったエビデンスが響く方はいらっしゃると思います。
ただ、エビデンスというのは広めるためではなく、自分がやっている実践に対しての自信を持つために役立つものなのかなぁと思いました。
実践に対する後ろ盾みたいなものかな?
では、広めるためには、または「みんながやっている感」を出すにはどうすればいいのでしょうか?
僕は、いろんな方が『学び合い』の実践を通して結果をいろんな所で発信する事が一番効果的なのかなと考えています。
SNSや本屋さん、テレビとかでも『学び合い』の発信がもっともっと増えれば、「みんながやっている感」は日本中に出てくると思います。
今実践している方は、多くの先生方がやってきた研究を後ろ盾にして、実践して、結果を出して、その結果をいろんなところでじゃんじゃん発信するようにしてみてください。
それを続けていれば、自分の身近な所にも仲間ができて、自分も実践しやすい環境ができてくると思います。
でも、発信してる人もたくさんいらっしゃるのになぁ、、、。
もっといろんな事しないといけないんですかね?
『学び合い』の雑誌とか、『学び合い』連続小説とか、『学び合い』ラジオとか。
今やってるSNSとかYoutubeとか色んなもののプラットフォームが西川研究室のHPになればいいんかな。
佐藤学さんの"学びぼ共同体"なんかは『学び合い』より広まっている気がします。
学びの共同体に関しては、現状の学校教育での授業をベースにしている実践でとっかかりやすい実践である一方で
『学び合い』は「教えない」とか「気になる子を動かそうとしない」とか現状の教育の常識にフィットしきっていない所も多い実践であるというのもきっと理由の一つでもあるのでしょう。
でも、いろんな事もの幸せを考えると、授業とは言わずとも考え方はいろんな先生方に広まればいいなぁと願っています。