明日の自分へ

高校教員です。朝か夕方に、ほぼ毎日なにか書きます。

剣道の授業をするにあたって

中学校1学年・2学年では武道が必修科目になっています。



僕の勤務校では畳がなく、逆に剣道の防具が40セット弱ありますのでほぼ強制的に剣道をやることになっています。



ただ、剣道の知識なんてほぼ0です。



12月ぐらいから武道に入るのに、どうやって授業しよう・・・





そんな悩みから、まずは学習指導要領や文科省が出している剣道についての文章を読むところから始めました。



学習指導要領に書かれている武道の目標は「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力・人間性等」の3観点から書かれているのですが、その中でも第1学年及び2第学年剣道に関する記述は以下の通りです。



イ 剣道では,相手の動きに応じた基本動作や基本となる技を用いて,打ったり受けたりするなどの簡易な攻防をすること。




ちなみに、第3学年では以下のように書かれています。


イ 剣道では,相手の動きの変化に応じた基本動作や基本となる技を用いて,相手の構えを崩し,しかけたり応じたりするなどの攻防をすること。




第2学年までは、基本的な事をやってくださいねって事かな?




文科省のHPに出ている「新しい学習指導要領に基づく剣道指導に向けて(学校体育実技指導資料第1集「剣道指導の手引」参考資料)」も見てみました。


https://www.mext.go.jp/a_menu/sports/jyujitsu/__icsFiles/afieldfile/2011/05/24/1306064_01.pdf



ここでいう“新しい学習指導要領”っていうのは平成20年のもののようですが、平成29年告示の学習指導要領に対応したものがHPに掲載されていなかったので、とりあえず上記のものを読みました。





読んでみて分かったことは、武道が追加された理由としては「人間教育」という所が大きいということです。



この文章でも、剣道によって高まる体力についての記述はありましたが、そこは結構さらっとしか書いておらず、ほとんどが「我が国の伝統的な運動文化である武道を」って所が強調された文章でした。



学習指導要領でも、武道の他の領域の目標と違うところは「相手を尊重し,伝統的な行動の仕方を守ろうとすること」という1文。



武道の授業のポイントはここなんだろうなと思いました。





とはいえ、保健体育科の目標や、保健体育科の目標を実現させるための体育分野の目標がも文章の中に記載されてありました。



各領域で内容は違うものの、体育分野でやっている事は体育分野の目標に向かう、そして保健体育科でやっている全ての活動は保健体育科の目標に近づくものでなければいけません。



もっと言えば教育活動全てが、教育基本法の第一条で定められている「人格の完成」に向かわなければいけないんですけどね。





この辺りを意識しながら、剣道の単元の計画を立てていこうと思います。




それにしても不安・・・




「なぜ学校教育で剣道が必修化されたのか?説明しなさい」で『学び合い』でもやってみようかな。