恒大集団の経営危機の報道をみて考えたこと

今朝のニュースで、中国2位の不動産企業である恒大集団の経営危機による世界的な株価の急落が報道されていました。

恒大集団は不動産以外にも電気自動車の開発やテーマパーク等多様な事業に手を伸ばしている企業で、中国1の富豪である許家印さんによる会社です

経営危機が訪れた理由は、自転車操業による企業運営により負債が膨らんだ事にあるようです自転車操業とは、自転車は運転し続ければ横に倒れないように、慢性的な赤字があるにも関わらず借金を回転させて操業を続けていくことだそうです。

これを受けた中国政府がどのように動くかが注目されています。

中国政府がこれを助ければ、「結局富豪層の味方かよ」とマイナスなイメージになってしまいますし、助けなければ第2のリーマンショックが訪れるとも言われています。

恒大集団の株を買っている投資家たちは「恒大、金返せ」とデモを行っているようです。




このニュースをみて、2つの事を考えました。

1つめは、中国一の大富豪が経営する大企業でもこういった事態に陥ってしまうほど現代社会は見通しが持てないんだなと思いました。

確かに、許家印さんの資金運営の方法には問題があったのかもしれませんが、恒大集団は1996年に創立した25年続く大企業です。日経ビジネスの記事で、創業5年後の企業の生存率は15%、10年後は6.3%、20年後は0.3%と出ていたのを見ると、25年経った今なお大企業であり続ける難しさが分かります。

そんな大企業でもこうして経営危機が訪れるんです。

じゃあ、安定した就職って何なのでしょうか?いい高校、いい大学、いい企業に行ったとしても多くの人は企業の倒産を経験してしまいます。いい成績を取り、先生の言うことをよく聞くいい子ちゃんなだけの生徒は、こんな社会で生き残っていけるのでしょうか?

そのあたりも考えながら教育をしていきたいですね。



2つめは、長期分散投資の有効性です。

今回は、中国の大企業の経営危機で多くの投資家たちがデモを行っていますが、先ほども述べたようにほぼすべての企業が倒産してしまう可能性がある現代ではそういったことも考えとかなければいけません。

確かに恒大集団は期待ができる企業でしたが、かといってそこだけに投資をするのはリスクが高すぎます。

そこで、長期分散投資です。分散しているということはそれだけリスクも拡散されますので、こういったことが起こったとしても他の資産が生きているのでそこまでのダメージはありません。ちょっとはありますけどね。

ただ、物価は長期的に見れば常に上がり続けます。今までオイルショックリーマンショック等で株価が暴落したことはありますが、長期的に見ればその水準以上に復帰しています。

長期分散投資なら、ローリスクでリターンが求められるんですね。

長期的といっても5年や10年の話じゃなくて、もっと長期の20年ぐらいを見れば、ということなのでお気を付けください。

更に、定期的に定額のお金を入れ続ける積み立て投資なら、株価が高い時期には少量の投資を、低い時期には多くの投資ができますので更にリスクを下げることができます。




投資の話だけではなく、こうやって多様な方法で何かをすることでリスクを下げる事は大切なことだと思います。

漫画家の手塚治虫もこのようなことをおっしゃっています。


「みなさん、夢は二つ以上持ってください。僕も漫画家と医者という二つの夢を持っていました。夢が一つしかないとその夢が破れた時挫折してしまう。でも二つ以上夢があればそうはならないでしょ」


夢を持つことや何かの可能性にかけることは悪い事ではありませんが、それはただのギャンブルと言っても過言ではないと思います。

常に複数の選択肢を持ち、できれば1つは確実に、1つはチャレンジをするような事をすれば、人生においてもリスクが下げることができるのではないでしょうか。