アートっていったいなんなのか?

「アート」は、大学院入学当時の僕にとって苦手であり、何の魅力も感じていませんでした。しかし、山口周さんの書籍『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』や『ニュータイプの時代』を読んでから、これからの社会は正解を求める事よりも問題を見つけたり何かを創造したりすることが大切であるという事を学びました。

 

※後で紹介する書籍を読む前に、山口周さんの上記のどちらかの書籍を読んでおくことをおススメします。

 

「アート思考って大切なんやな、、、」と漠然と思っていたら、同じ大学院の仲間から新潟の美術館で行われていた「草間彌生展」に誘われたので、行ってみることにしました。

 

芸術とか美術とか、そういったものに真剣に触れたことが無かった僕ですが、そんな僕なりに何かを感じ取ろうととにかくじっくり作品を見てみました。仲間から草間彌生さんの作品についての解説を受けたりしながら作品を見てみると、やっと「何か」を感じることができました。その何かというのを言語化することができませんでしたが、紛れもなくその何かを感じる事ができていました。

 

自分には縁遠かったものも、何かに対して興味があったり精通している人と一緒に行動することは、自分の可能性を広げることができるんだなと感じた瞬間でした。

 

 

そこから月日が経ち、約1年ぐらいたった今この『13歳からのアート思考』という本を本屋さんで見つけました。

 

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「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考 末永 幸歩 https://www.amazon.co.jp/dp/4478109184/ref=cm_sw_r_tw_dp_Z0CSH8H9S1R054GDPD4B

 

この本ですが、ゼミ室にいる仲間が読んでたのを覚えています。そのときにこんなやり取りがありました。

 

ゼミ生:(本に書かれた6つの絵を見せられて)「たかし、どれがいい絵だと思う?」

僕:(指さしながら)「これだと思う」

ゼミ生:「なんで?」

僕:「○○(なんて答えたか忘れた)だから」

ゼミ生:「それがたかしの”いい絵”の基準なんだよ」

 

このやり取り以降ずっと気になってたのですが、本屋さんでまた出会ったので「これは読めということやな」と思い、手に取りました。

 

 

この書籍に書いている内容ですが、概要から話すと

 

自分たちが見ている(目に見えている)作品というものはその作品のほんの一部であって、作品をどう見るか、感じるか、考えるかは見る人の自由であって、そもそもアートの枠組みなんてないんだよ

 

といった感じでしょうか?

 

この書籍は大きく6つのコンテンツに分けられているのですが、コンテンツ1つひとつを進めていく毎に僕たちが「アート」というものに対してみている色眼鏡をどんどん外されて言っている感覚になりました。

 

みなさんにとって素晴らしいアートとは何でしょうか?実物と変わらない、まるでカメラで撮ったかのようなリアルな絵?作品1つから大きな意味をもたらすもの?飾っていたらなんかおしゃれなモノ?

 

どのように考えていても、そのどれもが正解ですし、逆に正解なんてありません。皆さんが考えた素晴らしいアートとは?に対しての答えが、今の皆さんにとっての「アート」です。僕にとっても素晴らしいアートとは「目に入ると、どこが心がぐわぁーっとなるもの」といった感じのものでした。

 

ぐわぁーっとって語彙力のなさには自分でも落ち込みます、、、。

 

 

僕がこの書籍を読んで一番衝撃だったのが、「目に見えているものだけがアートではない」という事です。

 

詳細は書籍を読んでほしいのですが、これまで多くのアーティストは多様な作品を作ってきたのですが、その中には「男性用の小便器にサインをしただけのもの」や「日用品のパッケージのロゴを印刷した箱を積み重ねたもの」もあるそうです。

 

果たしてそれらがアートなのか?という疑問も出てきますが、アーティストが作品として出品しているのですから、そのアーティストにとってはアートなのでしょう。

 

問題は、そこから何を感じるか、考えるかです。「なぜそのアーティストはこの作品を出品したのか?」、「この作品にはどんな意味があるのか?」、「自分だったらこの作品にこのように意味づける」など。アーティストが出しているメッセージはあるかもしれませんし無いかもしれませんが、そこには作品が存在し、それをどう見て、どう考えるのかは自分次第なんです。

 

 

といったように僕はこの書籍をレビューしたのですが、この本を読んでどう感じるかもまたひとそれぞれ、だから考え方によってはこの本自体ももしかしたら「アート」なのかも。

 

僕自身の「アート」というものの考え方をガラッと変えさせられた1冊でした。