今日の体育の授業が終わった後、体育教官室で先生とお話をしました。
一人は今年で定年の方なんですが、その方が
「ねぇ先生、ストレスって何でたまるかわかる?」
と僕に聞いてきました。
「なんでですか?」
と聞き返すとこの先生はこう答えました。
「僕ら教員って言うのは、誰かをよくしようとみんな思っているし、それが仕事なんだ。でも、なかなかその通りにならなかったり、自分が思っているよりも成長しないとストレスが溜まるんだよ。だから、そうやって思わないようにしたらストレスはたまらないんだけど、先生はそんな先生になっちゃだめだよ。」
ようは、生徒に期待をすればするほど、そうならなかった時にストレスが溜まるという事です。
確かにそうですよね。
自分はこれだけやっているのに、なんで生徒は変わらないんだろう、、、
そう思うと自然とストレスも溜まってしまいますよね。
アドラー心理学では「期待しすぎない」という言葉が出てくる言葉があります。
これは
「馬を水飲み場に連れていくことはできるが、水を飲ませることはできない」
と例えられる課題の分離と呼ばれるもので、ようは誰かに何かを促したり誘ったりすることはできるけど、それをするかどうかはその人次第なので、そこでその人がアクションを起こさなかったからといって落ち込まななくてもいいという考え方です。
今日がおっしゃっていたのは、このことだなぁと思って聞いていました。
確かに先生は子どもの成長を促す仕事ではありますが、そこに固執しすぎて抱え込んでしまうと体がもちません。
もちろん、子どもを信じる事、期待することは悪い事ではないので、そのあたりの塩梅を上手にやって行くことは教師を続ける上で大切なことになりそうですね。