「長時間集中できない、、、」
「本を読んでいても長続きしない、、、」
そんな悩みがあり、この本を読んでみました。
西川先生には鼻で笑われ、同じゼミ室の後ろの席の奴には「安直やな、、、(笑)」と言われてしまいましたが、実際読み進めてみると、読んでよかったと思いました。
人間には「ウィルパワー」なるものがあるそうです。
ウィルパワーとは、前頭葉の体力のようなもので、特徴として
1.ウィルパワーの総量には限りがあり、集中力を使う事によって消耗していく
2.ウィルパワーの出どころは1つしかない
の2つがあります。
ちなみに、人間の前頭葉は集中力の源です。
1について、人間は1日に使えるウィルパワーの量、すなわち集中力の量が決まっています。
ドラクエでいうMPみたいなもんで、使えば使うほど消耗していきます。
では、どういった時に消耗するのでしょうか?
まず、人間はなにか決断を下すときにウィルパワーを消耗します。
朝洋服を選ぶとき、ごはんのおかずを選ぶときなどこんな些細な事でもウィルパワーを使っています。
また、何かを気にしている状態というのも徐々にウィルパワーを消耗します。
毒状態ですね。
これはどういうことかと言うと、例えばなにかやらなければいけない事とか、誰かに何か頼まれたとか、そういったことを「まぁ後でいいか」と先延ばしにしていると、そのタスクをずっと気にしたまま作業をし続けることになります。
本の中にも「人は、行動ではなく「意思決定」で疲れるのです。」「だから決断はすぐに下した方がいい。即決できる仕組みをつくったほうがいい。」と書いているのですが、何かを後回しにすることは集中力を無駄遣いし、結果効率の悪い状態で作業をすることになってしまうんです。
「洗い物だるいな、、、貯めといて後でまた今度やろう」は禁止です。
まぁ、そもそもすぐにやった方が、「あ!忘れとった!」ってことも防げるので、早くやるに越したことはありませんね。
このウィルパワーは前頭葉によって生み出されると言いましたが、プロのアスリートなどは集中しているにも関わらずこのウィルパワーを消耗していないそうです。
なぜなんでしょうか?
それは、集中しなくても集中できるからです。
・・・ん?と思った方もいらっしゃると思います。
もう少し詳しく説明します。
皆さん、自転車って乗れると思うのですが、乗る時にいちいち「右を踏んで左を踏んでバランスをとって、、、」と考えて乗っている人はいませんよね?
それは、みなさんが自転車に乗るという作業を「自動化」しているからです。
自動化とはある作業が集中しなくてもできてしまう状態、もっと言うと何も考えなくてもできる状態になっているからです。
人間は自動化すると、前頭葉ではなくて小脳を使うようになるそうです。
だから、前頭葉を使わなくて済む、つまりウィルパワーの節約になります。
だから、そのような仕組みを作ることが大切です。
スティーブ・ジョブズさんは公の場に出る時はいつも同じ服装だそうですが、そういう事ですよね。
まぁそこまではできないにしても、例えば前日には次の日に着る服を決めておくとか、もっとできる人は1週間分の服を7本のハンガーにかけておくとかそのぐらいの感じでいいと思います。
そう考えると、スーツとか学生服とかって、ウィルパワーを使わないようにするには最適なんですね。
また、短期的に集中するという仕組みを作ることも大切なようです。
みなさんは、またみなさんの身の回りにいつまでも残業し続けている人っていませんか?
これは、後ろの時間を決めないことによって「時間が無限にある」と錯覚してしまう事によって起きてしまうようです。
要するに、集中力が分散してしまっているんです。
そうじゃなくて「今日は絶対定時に帰る」「何時までこれをやって、終わらなかったとしても帰る」
そうやって時間を決めてしまう事で、集中力を圧縮することができるそうです。
世の中では働き方改革が叫ばれていますが、実は悪いのは制度ではなくそういった「時間が無限にある」といった錯覚なのかもしれません。
でも、そうやって錯覚させるような仕組みを作っているのは会社なので、やっぱり悪いのは会社なんですね。
「17時には会社を閉めます」
こうやって言っておけば、全員がその時間までに終わらそうとしますよね。
他にも、赤の物を取り払って集中を促す青色の物を使うとか、作業する場所や部屋は極力物を少なくするとかそういったことも書いてありましたが、僕がやろうと思ったことは
物事に優先順位をつけてやらないといけないことはすぐにやる
ということです。
詳しく知りたい方は、是非書籍を買って読んでみて下さいね!