『もし高校野球のマネージャーがドラッカーのマネジメントを読んだら』通称もしドラを読みました。
流行にだいぶ後れてる感、今更感が非常にしますが、西川先生からたびたび放たれる「ドラッカー」という言葉が気になってしまい、購入しました。
ほんまは原著を読んだ方がいいと思うんですが、なんせ本を読むのが苦手なのでよりマイルドなもしドラを読むことにしました。
そんな僕でも3日で読み終えるほど読みやすかったし、内容も小説として非常に面白かったです!
野球関連だからというのもあるかもしれませんが、、、
〇組織は顧客から始まる
マネジメントにはこう書いてありました。
「われわれは何を売りたいか」ではなく、「顧客は何を買いたいか」を問う。「われわれの製品やサービスにできることはこれである」ではなく、「顧客が価値ありとし、必要とし、求めている満足がこれである」と言う。
組織と言うのは、すべて顧客から始まるそうです。
自分が生み出す製品からではなく、顧客が何を望んでいるかから始まるんです。
そもそも、顧客って誰???
自分たちは誰に対して何を提供するのが仕事なの?
それを明確にすれば、自然と組織とは何かが見えてきます。
もしドラであれば、顧客を野球部に携わるすべての人と定めその人たちに感動を与える組織というのを野球部の定義としました。
そのための目標として「甲子園に行く」を定めました。
西川研究室であれば、顧客は教育に関わる全ての人になるんですかね?
組織の定義としては、「日本を変える組織」かな?
そのための目標は「自分の心に響き、多くの人の心に響く教育研究を通して、自らを高め、一人も見捨てない教育、社会を実現する」ですね。
この目標を見ると、自分自身をも顧客として考えているわけですね!
確かに、自分が将来現場に立った時に働きやすい環境にすることも活動の中に入っているわけやから、自分も顧客の一人ですよね。
このように、まずは顧客とは誰か?を定め、組織をはっきりと定義する必要があるそうです。
〇人を活かす
組織の目的は、人の強みを生産に結び付け、人の弱みを中和することにある。
「人は最大の資産である」
このことに関しては、西川研究室にいると重要であることを身に染みて感じます。
自分は特にゼミ長という立場なんですが、それをひしひしと感じます。
ゼミ長と言ってもまだまだ優れた人間ではありませんし、一人で何かができる自身もありません。
しかし、西川研究室には、デザインに優れた人がいたり、SNSでの投稿が得意な人がいたり、頭が切れる人・知識が豊富な人もいます。
そんな多様性を活かすことが、僕の仕事だと考えています。
もちろん、自分自身の得意な所は自分でやったりもします。
そこで必要になってくるのが、任せたらその裁量や決定権は渡してしまうということです。
裁量権や決定権を与えられるというのはそれなりの責任を伴うわけですが、その分「自分が任せてもらえている!」とやりがいも生み出しています。
また、そうすることで、自分の負担を減らすというメリットもあるようです。
これについて、先日のゼミで、越後『学び合い』の会の宣伝ポスターについての話が出てきたのですが、それを任せているゼミ生にちょっと強めに意見した事を思い出しました。
彼からするともしかしたら「じゃーお前がやれよ!」となっていたのかもしれません。
ちょっと反省、、、
〇『学び合い』と関連することが多い
とくに印象的だった2つを紹介しましたが、人を活かすという事、裁量権や決定権は(こども)任せる事って『学び合い』でも言われていることですよね?
また、上記以外にも
「成果こそ活動の目的の全てである」
とかも書かれていました。
西川先生がドラッガーを読めとおっしゃるのも分かりますよね。
『学び合い』をもっと深く学ぼうと思ったら、西川先生がお勧めする書籍を読むべきですし、何より学級経営ももちろんマネジメントなので、このドラッガーの『マネジメント』は教員は読むべき書籍なのかなと思いました。
もし学校の先生がドラッカーの『マネジメント』を読んだら
顧客は生徒や保護者、地域や、味方によっては教員も顧客に入るんかな?
まぁとりあえずは生徒、保護者としておきましょう。
学校という組織の定義としては、「子どもの将来を幸せにする組織」とか。
そのための目標は、、、
これも面白そうですよね。(笑)
もちろん、僕のようにもしドラから入ってもいいと思いますし、最終的には原本を読むべきですよね!
本当に読んでよかったです!