最近大学の近くに「世界最大級の無印」と称される無印良品のお店ができました。
入ってみると、確かに広い、、、
お店の中にはスターバックスが併設され、コーヒーを飲みながら無印の中の本屋にある本を読めるスペースがあったり、無印のカレーをはじめ丼、豚汁ラーメンなどが食べられる小駆動もあります。
コロナ禍にも関わらず、1回の駐車場はほとんど止めるスペースが埋まっているほどたくさんの人が毎日入っています。
そんな中、こんな本を見つけました。
良品計画の本です。
無印良品は良品計画という会社の中のお店で、良品計画としては無印良品以外にも様々な活動をされているそうです。
「役に立つ」
ということ。
戦略や戦術は状況によって変わりますが、大戦略は何があっても変わりません。
そしてこの「役に立つ」という大戦略は、結果として当たり前であるはずの売上や利益が目的になってしまわないように立てているそうです。
社会は、これからどうなっていくか分からない時代に突入していますが、社会の課題やみんなが困っていることは全員が分かります。
その社会の困り感に対して良品計画が役に立当てることをどんどんとやって行く。
とても単純ですが、分かりやすい大戦略ですね。
また、もう一つ印象的だった言葉が
「豊か」ではなく「感じのいい」を目指す
という言葉です。
本の中でウルグアイのホセ・ムヒカ元大統領が2012年にリオで開かれた国際会議での演説を紹介していました。
「人より豊かになるために、情け容赦のない競争を繰り広げる世界にいながら「心をひとつに、みんないっしょに」などという話ができるのでしょうか。誰もが持っているはずの、家族や友人や他人を思いやる気持ちは、どこにいってしまったのでしょうか。」
「貧乏とは、少ししかもっていないことではなく、限りなく多くを必要とし、もっともっと欲しがることである」
この言葉は、我々にとって大切なことを考えるきっかけになるのではないでしょうか?
確かに僕らが住むこの世界はとても豊かになりました。
エアコンができ、自動車ができ、今ではネット上で気軽に発言もできる。
しかし、それと引き換えに僕らは僕らの住む地球をどんどんと壊していってしまったり、沢山の人を傷つけたりしてしまっています。
ICTの発展は、人々のリアルなつながりや温かさを排除してしまっています。
物質的な豊かさを求めるがゆえに、精神的な豊かさをないがしろにしてしまっていませんか?
そこででてくるのが「豊か」→「感じのいい」です。
良品計画では、東日本大震災の後エレベーターを止めて社員に階段を使うように求めたり、蛍光灯を使わずに自然光で作業をすることを求めたりしました。
でも、社員は「健康にいい」「ちゃんと作業ができる」と言って文句を言う人はいなかったそうです。
その要因は、何か困ったことが起きた時にその解決に自分も参加できているという実感があり、感じがいいと思えたからだそうです。
社会はどんどん新たに便利なものが生まれ、豊かな暮らしができるようになっていますが、それと引き換えに自分の心の豊かさをないがしろにしてしまっていませんか?
「豊か」を求めるのもいいかもしれませんが、自分の心、人々の心を明るく前向きなものにするためにも「感じのいい」を目指してみませんか?