池上彰さんの書籍を読んでいます。
いったい、勉強ってなんでするんやろか?
教員採用試験の面接でも「「なんで勉強するの?」と子どもに聞かれたらなんと答えますか?」という質問が飛んできました。
僕の回答としては「努力の練習。スポーツなどと違って、勉強は努力しただけ数値に現れやすい。努力したのに点が取れなかったとしたら勉強の仕方を考えてごらん?」でした。
これは、僕が高校の先生に言われた言葉で、自分の人生を振り返った時に「あぁ、
確かにそうなっていたかも」と思ったのでとりあえず今はこの回答を持っています。
でも、実際にこの回答が腑に落ちているわけではありません。
だって、炎色反応の色を覚えても、因数分解を覚えても、社会の事柄の年号をすべて覚えていたとしても、社会に出てからそれらが使えることって少ないですよね。
小学校~高校までの勉強ってなんでしてきたんやろか、、、。
でも、実際に勉強はそれなりにしてきました。
特に、数学と理科はやっていて楽しかったのでまぁまぁ勉強してきました。
なんで俺って勉強してきたんやろか、、、
そもそも人間ってなんで勉強するんやろか、、、
このことを考えた時に、僕から出てきた回答は2つです。
1.それを勉強する必要性を感じていた
2.勉強するのが楽しかった
学習指導要領で求められているのは1のことやと思います。
でも、実際に義務教育の中で使える知識なんてほんの一部です。
「こんなん大人になってからどこでつかうねん」
そう言っていた子どももいましたが、実際大人になってから学校の授業で勉強した事を使うことはほとんどありません(こんなこと子どもには言えませんが、、、。)。
必要性に関しては、内容が直接必要とされる場合と、受験のように間接的に必要である場合があると思います。
理系の高校に行きたければ理科と数学は必至で勉強しなければいけません。
文系の高校に行きたければ国語と社会を必死で勉強しなければなりません。
これも教科の内容に関してではありませんが、必要性を感じているパターンだと思います。
1に関してはだいたいこの2つじゃないかなと思います。
次に2の勉強するのが楽しいです。
何に使うか分からない知識であっても、勉強するのが楽しければし続けられると思います。
僕自身、中学では特に数学を勉強していましたが、数学ってなんかパズルみたいで楽しかったんです。
確かに、将来因数分解をすることもありませんし、三角関数を使う事もありませんが、そういったことは関係なくただただ楽しかったからで数学を勉強していました。
まぁ、数学の先生が好きだったということもあるのですが。
勉強に限らず、楽しかったら大抵のことはその必要性に関係なくできると思います。
人間が勉強するためのエネルギーってこの2つじゃないかなと思います。
ちなみに『学び合い』を1,2に当てはめると
1→教科の内容ではなく、課題に向かって多様な仲間と協働することによって、その有効性と折り合いをつけるスキルを身に付ける必要性を感じる
2→友達と一緒に学ぶことが楽しい
になるんですかね。
結局、小中学生に「なんで勉強ってするの?」と言われた時の回答でまだ腑に落ちる物は見つかっていません。
見つかったとしても、自分の意見を子ども全員が納得してくれるとは考えていません。
でも、自分で何か納得する答えを一つ持っておく必要はあると思っているので、この問いに関してはこれから模索し続けます。