「松村君なら聞きやすいよ、ありがとう」
先日のバイトの時に、社員さんに言われた一言です。
どの場面でこの言葉があったのか、それはバイト先でレジをしていた時でした。
私はスポーツ用品店で2月下旬から働いていますが、新型コロナウイルスの影響であまり多くはバイトに入ることが出来ません。
また、担当のも決まっていないのでレジに入る時もあれば出荷を担当するときもあります。
要はなんでもやさんです。
でも、入りたてで何でも屋さんになってしまうと、何でもできますが全部の仕事を中途半端にしか覚えていません。
だから、レジの仕事もまだまだ分かりません。
さっき出てきた社員さんは売り場のシューズの担当ですが、最近はコロナの影響で人数が少なかったりだとか、社員さんが何人が契約を切られてしまったりで人数が極端に少なくなってしまったため、レジにも入るようになりました。
でも、いきなりレジなんて言われても何が何だか分かりません。
この店のレジって本当に覚えることが多いんです。
そこで、社員さんは自分に色々聞いてくるのですが、その時に言われたのが「松村君なら聞きやすいよ」でした。
なぜ自分なら聞きやすいのでしょうか?
それは自分のキャラや立場的な部分もあると思いますが、自分があまりレジに詳しくないというところがポイントなんだと思います。
もう少し踏み込んで言うと、レジの知識がその社員さんと近いレベルにあることがポイントなんだと思います。
なぜそれがポイントかと言うと、その社員さんが分からないところが私には分かるからです。
「なんでそんなこともわからないの!?」
よく聞くセリフですが、それを言う人はその子が分からない理由が分かっていないんですね。
それを言われた方は
「なんでわからないことがわからないんだ!」
と言ってみてはいかがでしょうか?
そんなことは置いておいて
分からないことが分かる私は、その人がどこでつまづいているのかに気付ける可能性が高いです。
また、「あぁ~、ここ難しいですよね」と相手に共感しながら教えることができます。
スキル的にも心理的にも近い私が教える結果「聞きやすいよ」と言われたのではないかなと思っています。
まぁ要因はそれだけではなく、心理的に安全だと思ったとかそういうこともあると思いますが、ひとまずそこは置いておきましょう。
これって、子どもが教え合う行動も同じなんじゃないかなって思います。
私が連携協力校で体育のバスケを『学び合い』をしている様子を思い出すと、一番上手な子が一番下手な子に教えていた場面はなかった様に感じます。
男子の一番うまい子→女子の一番うまい子→女子の苦手な子
↓
男子のそれなりな子→男子の苦手な子
というような感じになっていた気がします。
これって、レジのようなことが起こっているからではないでしょうか?
教える子も教わる子も、習熟度が近い方がやりやすいんですね。
また、それが自然発生的に起こっているということがまたおもしろい、、、
習熟度別学習っていうのもありますが、あれは教師側が分けているのであって、分ける理由も教師が教えるのに都合がいいからだと思います。
自然発生的に習熟度が近い子どもが教え合い、それがつながってクラス中に伝わる。
また、学習している中で教わる側のこどもがいきなり教える側に移動することもあるでしょう。
その子どもはきっとクラスの教える側の誰よりも分からない友達の気持ちが分かるはずです。
本当にそうなっているのか?
これは、これから追求していきたいと思います。