知り合いのインスタにある本が投稿されていて、衝撃的に目に飛び込んできました。
江弘毅著 『いっとかなあかん神戸』
「あ、これは読まないと」
と、もはや読むことが義務であるかのように感じたので見つけた瞬間即購入しました。
いつもはメルカリで買うのですが、この本はなぜか新品で買わないといけない気がしたので新品で購入しました。
私は出身は神戸なのですが、神戸にいたのは中学生までで、高校、大学、大学院と神戸を離れています。
中学生までは暇つぶしは公園で野球or家でゲーム、友達とご飯を食べるのもサイゼリヤか六甲道でだったので、神戸っぽいところ(三宮とか元町とかハーバーランドとは)はほとんど知りません。
これじゃ採用試験やばいやん、、、
神戸の魅力を少しでも知るためにも読んでみました。
この本はAmazonでも"グルメ”でカテゴリされているのですが普通のグルメ本ではなく、お店の紹介と合わせて著者の江弘毅(こうひろき)さんの感性豊かな表現と神戸の物語が一緒についてくるような本でした。
なんなら自分はこの本を小説のようによんでました。
江さんは俗にいう"おっちゃん”なので、飲み屋中心のラインナップなんですが、神戸っぽいおしゃれなバーも取り上げられ、中にはドリンクや食べ物ではなくBGMに注目して書いているお店もありました。
この本を読んでいて思ったのは、やはり阪神淡路大震災の影響は大きかったんだなと。
自分は1996年10月生まれなので震災の時は母のお腹の中にもいませんでした。ちなみに阪神淡路大震災は1995年1月17日午前5時46分52秒に発生しました(神戸市民の中では分までが常識で、震災復興のために作られた曲である"しあわせ運べるように”は神戸市民全員が歌えます。)。
そこで余儀なく移転をしたり、中には閉めてしまったお店も多かったそうなのですが、それでも神戸の人々の力も借りながらなんとかたくさんのお店が生き残こることができたそうです。神戸市民として誇りに思います。
そのころからずっとこだわってこられたお店が多く、ずっと継ぎ足しでタレを使っている伝統の焼き鳥やさん、70年代のスピーカーを使っているバーなど本当に細かいところまでこだわっているお店ばかりなんだなと思いました。
もちろん、飲み屋さんだけでなく、神戸は港町なので海外の文化も多く入ってくるので、スペイン料理やイタリア料理、南京町という中華街も有名ですが中華料理のお店も有名な所が多いです。
なんて素敵な街なんだろうと、神戸を知らない神戸市民である私はいつのまにか神戸のディープな魅力に触れたくなっていました。
この本は基本的にグルメ本なので飲食のお店が紹介されているのですが、神戸の魅力はそれだけでなく海も山も近く、きれいな港、おしゃれな街並み、そして繁華街と住宅街がはっきりと分かれているのも特徴なんですが、住宅街にも隠れた名店がたくさんあったり、坂の町と言われているほど坂が多いのも特徴であったりと本当に言い出したらキリがありません。
今は、テレビの映像で流れてきた神戸の街は新型コロナウイルスの影響で少し静かになっていましたが、いつもは活気あふれて素晴らしい街です。
コロナウイルスが収束したら、皆さんもぜひ行ってみてはいかがでしょうか?