現職のゼミ生に本を借りて読んでいました。
アダム・グラント著
『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代』
です。
この本を読み始めたきっかけは、星野源さんの本を読んで、自分のエコやボランティアについての価値観をFacebookで投稿したことについて現職さんにコメントしていただいたことがきっかけです。
https://www.facebook.com/takashi.matsumura.5203/posts/968648590205097
この本には、人に与えることがいかに自分に返ってくるかという事が書いてありました。
与える人をギバー、受け取る人をテイカー、相手と自分の利益の間を見て均衡がとれるように行動する人をマッチャーと呼び、話が進められていきました。
「情けは人の為ならず」
「与えよ、さらば与えられん」
といった言葉も存在するように、誰かに与える人は必ず自分に返ってくるようになっているそうです。
その返ってくる要因としては、与え続けることによってたくさんの人とつながれるという事が最大の原因だそうです。
また、昨日の投稿では「誕生日プレゼントは相手のことを思ってあげているか?」ということを書きましたが、相手のことを考える前に自分の思っていることを強引に押し付けるやり方は相手にとって不快です。
成功する人はまず相手が何を望んでいるのかを聞くところから始めるようです。
めちゃくちゃあっさりしか書いていませんが、与えるという行為は、人間関係を成功させるための最大のコツであることが分かりました。
この本の中には、自分が悩んでいたボランティアに通ずる話も書いてありました。
人は、困った人を助けているという実感が自分のエネルギーに変わるそうです。
脳科学的にも、人間は身の危険を感じた時に人と結びつきたいという本能が働くそうです。
その結果、人間的に信用され、人脈が広がるという得が返ってくるそうです。
この時に大切なのが、その人助けを義務感でやるのではなく、情熱をもってやれるかどうか。
その情熱とは、その活動にちゃんと目的意識があるか、そして自分自身が楽しんでやれているかどうかです。
ボランティアに対して私が前向きになれない一番大きな理由がこれだと思います。
ボランティアをすることはいいことだとは分かっています。
でも、理由としてそれをすることがいいことだからと言うのは、目的として自分の中でしっくり来ていないのです。
逆にいいことだからやるというのは、いい人に見られたいからやっているという風に言い換えられ、この本でいう「テイカー」になっている気がしてどこか後ろめたさを感じてしまいます。
それが一番の理由かなぁ、、、
これを解決する方法として一番いいものはやはり”やってみること”だそうです。
心を変えてから行動に移すことは、「心が変わったんだからいいでしょ」と、行動に移らないパターンが多いそうです。
でも、行動することは、その動機に関わらず行動自体が心を変える要因となる可能性を秘めているそうです。
考える前に、行動せよ
ともよく言いますが、この言葉の意味はここにあるのかもしれません。